4月2日は、国際子どもの本の日です。

国際子どもの本の日

童話作家アンデルセンの誕生日(4月2日)は、「国際子どもの本の日」です。子どもに本のよろこびを、大人にも子どもの本のおもしろさをつたえるため、1967年、IBBY(国際児童図書評議会)によって定められました。世界中で子どもと本のお祭りがひらかれます。

IBBYに加盟する支部は、この日にあわせて順番に、記念のポスターとメッセージを作成し世界じゅうに発信します。2025年は、オランダ支部が担当しました。メッセージのテーマは自由な発想を謳う「絵ことば」。オランダの児童書大使(ローリエイト)にも選ばれたリアン・フィッサーが詩を、アニメーション界でも活躍するヤネケ・イペンブルフが印象的なポスターを描きました。

日本では、毎年、JBBY(日本国際児童図書評議会)が、ポスターとメッセージの日本語版を作成し、全国の図書館や関係各所に送っています。

2025年国際子どもの本の日・オランダからのメッセージ
絵ことば

詩:リアン・フィッサー
日本語訳:野坂悦子

ことばに あわせて
わたしが話すことに あわせて
絵が描ける?

だったら 描いて、
寝過ごしたときの 安らぎを
寒さを
風を
のどに なにかがつまった感じとか
不運そのものを 描いて。


咳を 描いて、
ためいきを
焼きたての パンのにおいを
時間を
一瞬を
計画のはじまりや
おわりを 描いて。

未来に なにか起きる場所を 描いて、
永遠に なにも起こらない場所を
まもなく なにかが起こる場所を
描いて。


押される痛みを
海の味を 描いて。

わたしが見たいものは
たくさんあるの。
たとえば 愛とか、
これからさきの
あるとき たぶん。

わたしの詩に
イメージを つけて、

でも 自由にやってほしい。

だって ことばは あなたのものだから、
たとえ わたしから うまれたものでも。

「国際子どもの本の日」イラストコンペ2025
IBBYオランダ支部主催

2025年の「国際子どもの本の日」は、担当国のオランダが素敵な企画を立てました。
メッセージ「絵ことば」をもとに、自由な発想で描いた子どもたちの絵を募集します。

集まった絵は、IBBYオランダ支部のウェブサイトに掲載され、バーチャル展覧会が開催されます。入賞者には、所属する学校(施設など)宛てにオランダから絵本のセットが進呈されます。

日本からの応募は、IBBY日本支部のJBBYが取りまとめてオランダに送ります。

【応募方法】

  • 「絵ことば」の詩をもとに、自由な発想で絵を描いてください。絵を写真に撮って、メール添付でJBBY(info@jbby.org)へ送ってください。絵を持ったあなたの写真も大歓迎。
  • 絵の写真を送るとき、あなたの ①名前 ②年齢 ③お住まいの都道府県 も教えてください。
  • しめきり(オランダ支部に確認中)
  • 入賞した場合は、あらためて、絵本の送付先などを確認させていただきます。

オランダ支部のウェブサイトに日本の子どもたちの作品がたくさん並ぶよう、みなさんのご参加をお待ちしております!