JBBYオンラインセミナー#1(9/5)

*オンラインによる実施です

「国際アンデルセン賞の現在(いま)と未来——2020年の受賞者を中心に」

 1953年にIBBY(国際児童図書評議会)が創設した「国際アンデルセン賞」は、子どもの本のノーベル賞と言われる、歴史と権威のある国際的な賞で、作家賞と画家賞があります。2年に一度、世界中の最も優れた作家と画家を顕彰してきました。11カ国から選任される言葉も文化も異なる国際選考委員たちが、丸一年をかけて審査します。

 2020年は、70人の候補者の中から、アメリカ合衆国の作家 ジャクリーン・ウッドソン(Jacqueline Woodson)と、スイスの画家 アルベルティーヌ(Albertine)が受賞しました。残念ながら受賞は逃しましたが、日本からノミネートされた絵本作家の田島征三さんも、画家賞のショートリスト(最終候補)の6人に残りました。

 このセミナーでは、受賞の二人の作家の魅力を中心に、国際アンデルセン賞の選考過程、ショートリストに入った作家たちとその作品についても紹介していきます。
 パネリストは、日本から二人目になる国際アンデルセン賞国際選考委員を務めた 土居安子さん、今年の受賞者ジャクリーン・ウッドソンの作品を多く手がける翻訳家の さくまゆみこさん、ボローニャやブラチスラバなど国際的な絵本コンクールでの審査員経験が豊富な 広松由希子さん。
 いま、世界で一番子どもたちに読んでもらいたい本の数々、魅力的な子どもの本の作り手を一望することができるイベントです!

日 時2020年9月5日(土)14:00~16:00(開場13:20予定)
場 所オンライン(Zoom)
参加費1,300円(事前払い込み)
パネリスト土居安子さん(国際アンデルセン賞国際選考委員)
さくまゆみこさん(翻訳家)
広松由希子さん(絵本研究家)
申込方法事前予約・事前払い込みが必要です。
外部決済システム「Peatix」からお申し込みください。
ブログラム・国際アンデルセン賞選考について+作家賞の報告(土居)
・作家賞ジャクリーン・ウッドソンの魅力(さくま)
・対談:ウッドソンの受賞について(土居×さくま)
   (休憩)
・画家賞の報告(土居)
・対談:画家賞アルベルティーヌとショートリストの画家たち(土居×広松)

     

講師紹介

土居安子(どいやすこ)
2018年・2020年国際アンデルセン賞国際選考委員。大阪国際児童文学振興財団(IICLO)総括専門員。読書活動や日本児童文学史に関する研究を行うと同時に、教員、司書等に対し、読書活動にかかわる研修や、国内外の児童文学作家の講演会やシンポジウムの企画などを行っている。共編著書に、『ひとりでよめたよ! 幼年文学おすすめブックガイド200』(評論社)などがある。JBBY理事。

さくまゆみこ
翻訳家、編集者、アフリカ子どもの本プロジェクト代表。元青山学院女子短期大学教授。著書に『エンザロ村のかまど』(福音館書店)など。訳書は、2020年国際アンデルセン賞を受賞したジャクリーン・ウッドソンの『レーナ』(理論社)『あなたはそっとやってくる』(あすなろ書房)『ひとりひとりのやさしさ』(BL出版)『わたしはわたし』(鈴木出版)ほか、『シャーロットのおくりもの』(E.B.ホワイト著 あすなろ書房)『明日をさがす旅』(アラン・グラッツ著 福音館書店)など250冊を越える。JBBY会長。

広松由希子(ひろまつゆきこ)
絵本の作家、評論家、キュレーター。著書に『きょうの絵本あしたの絵本』(文化出版局)「いまむかしえほん」シリーズ(全11巻、岩崎書店)、訳書に『はしれ、トト』(チョ・ウンヨン作 文化出版局)『ローラとつくるあなたのせかい』(ローラ・カーリン作 BL出版)など。ボローニャ展、ブラチスラバ(BIB)、ナミコンクールで国際審査員を歴任。元ちひろ美術館学芸部長。JBBY理事。