JBBYオンラインセミナー#2(9/27)
2020年9月6日
*オンラインによる実施です
JBBY世界の子どもの本講座2020-①
「国際アンデルセン賞受賞画家 赤羽末吉の生涯と作品:デビュー作『かさじぞう』から読みとく」
1953年にIBBY(国際児童図書評議会)が創設した「国際アンデルセン賞」は、小さなノーベル賞といわれる、歴史と権威のある国際的な賞で、作家賞と画家賞があります。絵本画家・赤羽末吉は、1980年に日本人で初めて国際アンデルセン賞・画家賞を受賞しました。
赤羽末吉は、明治43年、東京神田に生まれ、若き日の15年間を旧満州(現・中国東北部)で暮らし、日本画家として活躍しました。日本の敗戦後2年を経て帰国、アメリカ大使館で働きながら、子どもの本の挿絵などを描き続け、51歳の時、絵本デビューを果たします。
代表作は、『かさじぞう』(瀬田貞二 再話/福音館書店)『スーホの白い馬』(大塚勇三 再話/福音館書店)『だいくとおにろく』(松居直 再話/福音館書店)『さるとかに』(神沢利子文 講談社/銀河社/BL出版)『そら、にげろ』(偕成社)『へそとりごろべえ』(童心社)『ねずみのすもう』(神沢利子文/偕成社)など、皆さんもどこかで読んだことのある絵本ばかりです。日本的でありながら、どの国の人たちにも通じる繊細さと映像的なダイナミックさを兼ね備えた赤羽の作品に、世界が驚きました。
この講座では、赤羽末吉生誕110年を記念して本年刊行された『絵本画家 赤羽末吉:スーホの草原にかける虹』(福音館書店/2020)の著者、赤羽茂乃さんを講師にお迎えします。家族として間近から、その人生を見守ってきた茂乃さんならではの、興味深いお話が伺えます!
日時 | 2020年9月27日(日)14:00~16:00(開場13:30予定) |
場所 | オンライン(ZOOM) |
参加費 | 1,200円(事前払い込み) |
講師 | 赤羽茂乃さん |
申込方法 | 事前予約・事前払い込みが必要です。 外部決済システム「Peatix」からお申し込みください。 |
講師紹介
赤羽茂乃(あかばしげの)
1979年、画家・赤羽末吉の三男研三と結婚。11年間に渡り、義父末吉の近くで暮らし、その日常に触れる。末吉他界後、研三とともに、遺された原画、スケッチ、資料等の整理に携わり、赤羽末吉の人生とその作品について調査を続け、各地で講演活動をおこなっている。著書に『絵本画家 赤羽末吉:スーホの草原にかける虹』(福音館書店)、共著に『現代俳句の新鋭4』(ギャラリー四季)がある。1952年東京生まれ、横浜市在住。
『絵本画家 赤羽末吉:スーホの草原にかける虹』
(赤羽茂乃 著/福音館書店/2020)
赤羽末吉の作品より