【2022年国際アンデルセン賞】日本からの候補に、岩瀬成子さんと荒井良二さん

 本当でしたら、まさに本日9月5日、「2020年国際アンデルセン賞」授与式が、モスクワで行われているはずでした。残念ながら新型コロナウィルスの世界的な感染により、IBBY世界大会と授与式は来年9月に延期となりました。2020年の国際アンデルセン賞では、日本の田島征三さんが、惜しくも受賞は逃しましたが、画家賞のショートリスト(最終候補)の6人に残りました。また、作家賞候補の富安陽子さんの『盆まねき』(偕成社)は、国際選考委員が選ぶ世界中で読んでもらいたい本(Very Best Books)の20冊の中に選ばれました。

 「小さなノーベル賞」と称される「国際アンデルセン賞」は、1953年にIBBY(国際児童図書評議会)によって創設され、1956年の第1回授賞式以来、2年に一度、子どもの本の最高の作り手に贈られてきました。IBBYの支部だけが、候補者を推挙する権利を持っています。

 IBBY日本支部であるJBBYは、このたび国内選考会を実施して、「2022年国際アンデルセン賞」に日本から推挙する作家と画家を決定しました。

作家賞候補 岩瀬成子さん / 画家賞候補 荒井良二さん

〈国内選考委員〉
作家賞:さくまゆみこ、代田知子、土居安子、中野怜奈、野上暁 各氏
画家賞:位頭久美子、土居安子、広松由希子、松岡希代子、松方路子 各氏


 これから来年1月にかけて、ドシエと呼ばれる英文の推薦資料を作成し国際選考に臨みます。世界11カ国から選任される国際選考委員(委員長含)は、そこから丸1年をかけて選考に取組み、2022年3月に選考結果が発表されます。