【希望プロジェクト】報告

IBBYが世界各地の災害、紛争、迫害など危機にある子どもたちに本を通じて心の癒しを届けるプロジェクト「チルドレン・イン・クライシス(危機にある子どもたち)」に呼応し、JBBYは、日本国内で災害、貧困、家庭内暴力、放射線被害など、さまざまな困難に直面する子どもたちに、「子どもの本」を通して希望をもって生きられる未来を届けようと、「JBBY希望プロジェクト」を立ち上げました。

 希望プロジェクト活動の一つの柱は「学びの会」です。困難に直面する子どもたちを支える様々な現場から専門家をお呼びしてお話を伺っています。第二の柱は、東日本大震災以降継続している、福島県南相馬市の子どもたちに本を届ける「野馬追文庫」です。そして第三の柱として行っているのが、全国各地で子どもたちの居場所となっている子ども食堂や学習支援の現場に本を届ける活動です。

 過去に希望プロジェクトで子どもの本を寄贈した各団体から、寄贈図書をどのように活用してくださっているかお知らせをいただきましたのでご紹介します。

東京都豊島区「みんなのふくろう食堂」さん

寄付して頂いた絵本を活用して、毎週月・木の午後にブックカフェを開催しています。また、地域のボランティアさんよる読み聞かせや絵本に出てくるパンを親子で作るイベントも定期的に開催しています。絵本を身近なものに感じられるように、これからも活動を続けていきたいと思っています。

写真は、『ピッツァぼうや』の読み聞かせと、ピザづくり。

千葉県「ワーカーズコープちば」さん

生活困窮者自立支援法にもとづく学習支援で、中学生を中心とした生徒が勉強をするために、寄贈していただいた辞書を使っています。中には、家に辞書がない子もいて、とても助かっています。ありがとうございます。

千葉県・船橋市「おむすび食堂」さん

食に関する子どもの本や、大型絵本をご寄贈いただきました。いただいた図書を希望する子どもたちに貸し出したり、大型絵本を子ども食堂の際の読み聞かせのときに活用したりしています。

 これからもJBBY希望プロジェクトは、子どもたちに寄り添う現場へ本を届けていきます。全国各地の団体からの支援のご要望を募っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。申込みの詳細については、次のリンク先をご参照ください。 https://jbby.org/project

報告:中島

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