IBBYチルドレン・イン・クライシス「ガザ、ヨルダン川西岸、レバノンへの緊急募金」
2024年12月3日
85の国と地域が加盟するIBBY(国際児童図書評議会)は、11月29日、痛ましい戦闘が続き多くの子どもたちが犠牲となっている、ガザ、ヨルダン川西岸、レバノンで危機に瀕する子どもたちのために、世界中へ募金を呼びかけます。
IBBYは、2004年のスマトラ島沖地震被害を機に CHILDREN IN CRISIS(チルドレン・イン・クライシス=危機的状況にある子どもたち)を立ち上げ、災害、戦争、紛争など危機的状況にある子どもたちに本を通じた支援を行うための国を越えた募金活動を行ってきました。集まった寄付金は、現地のIBBY支部や信頼できる関連団体に送られ、本の力で子どもたちに安らぎを届ける活動を支えます。2011年の東日本大震災では日本も支援を受けました。
IBBYは、ガザ、ヨルダン川西岸地区、レバノンで続く子どもたちの殺害という悪夢に終止符を打つよう、世界中の何百万人もの人々とともに呼びかけます。
13ヶ月以上におよぶ戦争による人的被害の大きさは凄まじく、いまも被害は増大しています。国連人権高等弁務官事務所が2024年11月8日に発表した、2023年10月7日以降のガザにおける死傷者の分析によると、殺害された約7割が女性と子どもでした。その中で最も多かったのは、5歳から9歳の子どもでした。犠牲となった人々の約8割は、集合住宅や住宅内で命を落としました。
1万7千人を超えるパレスチナの子どもたちが殺され、何千人もの子どもたちが瓦礫の下に埋もれ、4万人が負傷し、多くが孤児となり、何百人もの子どもたちが一生にわたる障害を負っています。UNICEF(国連児童基金)の広報官ジェームズ・エルダー氏は、この状況を 「悪夢が現実になった」と表現しています。
UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)がおこなってきた非常に重要な人道支援活動が禁止されたことで、こうした暴挙がさらに悪化し、国連人権高等弁務官フォルカー・テュルクの言葉を借りれば、「UNRWAの援助に依存している人々の人権に直接的な影響を与える」ことになります。パレスチナとレバノンの子どもたちを緊急に保護しなければなりません。
IBBYは、国際的指導者、人道支援団体、そして世界の市民社会に対し、ガザとヨルダン川西岸における即時停戦とすべての軍事行動の停止に向けた行動を緊急に呼びかけます。私たちはレバノンでの敵対行為が終焉し、停戦が持続することを願っています。さらに、飢餓と死が目前に迫っている多くの人々に、医療と食糧の両面からの援助を直ちに再開することを求めます。
IBBYは、危機的状況にある子どもたちを長年にわたって支援しています。世界中の、心に傷を負い苦しんでいる子どもたちに本と読書セラピーを提供するプロジェクトを考案してきました。パレスチナにおけるIBBYの取り組みは、2008年にガザに2つの子ども図書館を設立するところから始まりました。ガザの図書館についてはこちら▶
悲しいことに、2館ともイスラエルの攻撃によって繰り返し破壊されてきました。破壊により避難を余儀なくされても、図書館の使命は、世界中のIBBY支部と地元コミュニティーの支援を受けて持続しています。
IBBYはこれらの図書館を復活させ、仮設のスペースで、子どもたちのための読書セラピーと心理社会的なケアを再開、心をこめて支援することを誓います。すでに募金活動を開始している支部もあります。私たちは、今すぐ支援を必要としている子どもたちのために、募金活動への参加を仲間に呼びかけています。みなさんの寄付が大きな変化を生むでしょう。金額の大小にかかわらず、あらゆるご寄付に深く感謝いたします。
IBBY会長 バサラット・カジム
IBBY国際理事会を代表して
募金方法は下記からお選びいただけます
- Paypal
- クレジットカード
- Paypalアカウントをお持ちの方はこちらが便利です。
- 寄付する金額を指定し、「目的」に「Gaza」と記入してください。
- オンラインショッピングと同様の手順です。
- 寄付する金額を決めてください。通貨はUSドルです。
- 「Payment for」に「Gaza」と記入してください。
- 「Organization」は、ご所属法人名または、JBBYの会員でしたら「JBBY」と記入してください。空欄のままでもokです。
- 「First Name(名)」「Last Name(姓)」「Address(住所)」「Country(国)」「Email」をそれぞれローマ字で記入し、「Submit」をクリックしてください。
- クレジットカード情報を記入してください。