海外ニュース★イタリア
2024年4月3日
■ JBBY情報発信チームが、世界のIBBYのニュースから少しずつお届けします ■
イタリア支部
IBBYヨーロッパのニュースレターより
ランペドゥーザ島のIBBYキャンプ
2023年10月に第11回IBBYキャンプがランペドゥーザ島で開催されました。
ここで行われるサイレント・ブックスプロジェクトは、IBBYイタリア支部がIBBYと共同で推進し、世界中で出版されているサイレント・ブック(文字のない絵本)のベストセレクションを作成しランペドゥーザ島の少年少女のための図書館を建設するというアイデアで、2012年に生まれたものです。
翌年から2年おきに開催され、現在までに国際的な審査員により選ばれた500以上のタイトルは、ローマのパラッツオ・デッレ・エスポジツィオーニ(展示会や美術展、上映会やフォーラム等が開かれる館)に収蔵され、世界の5大陸で巡回展が開かれています。
今回の「第6回サイレント・ブックス―世界からランペドゥーザへの往復」では、22カ国からサイレントブックスが集まり、10作品が選出されました。栄誉ある特別賞には、駒形克己作『月の満ち欠け(日本の出版社ONE STROKE)』と、Dipacho作『Antonia va al río』(コロンビアの出版社Cataplum Libros)の2作。
(補足:ランペドゥーザ島は地中海の離島ですが、アフリカ大陸からの毎年何万人、何十万人と来るボート難民を受け入れる場所であり、文字のないサイレント・ブックスの重要性が高いという背景があります)