【参加者募集】JBBYオンラインセミナー#4(10/31)

*オンラインによる実施です

JBBY世界の子どもの本講座2020-②
「デビューから55年 挑戦する絵本作家・田島征三の現在、そしてこれから!」

 1965年、『ふるやのもり』(福音館書店刊)で絵本作家としてデビューした田島征三さん。その4年後の1969年には、2作目の『ちからたろう』(ポプラ社刊)が国際的な絵本原画コンクール「第2回ブラチスラバ世界絵本原画展(BIB)」の金のりんご賞を受賞しました。71年には、同展国際審査委員を務めるなど、半世紀以上にわたって世界をまたにかけて多様で意欲的な活動を続けています。傘寿(80歳)を迎えた今年7月、 少年時の故郷・高知での原体験をモチーフにした絵本『つかまえた』(偕成社刊)で、生きものたちの命と向き合った生々しい感触や内面までもみずみずしく躍動的に再現しました。

 デビュー以来、新作を発表するごとに斬新な挑戦をし続け、69歳のとき新潟県十日町の廃校を丸ごと利用した「絵本と木の実の美術館」で、それまでだれもが考えたことのない「空間絵本」にチャレンジするなど、意欲的な作家活動を展開してきました。また、童心社の〈日・中・韓平和絵本〉プロジェクトでは主導的に活躍し、自身が発表した『ぼくのこえがきこえますか』は、戦争と平和を描いた優れた絵本として、IBBYの “Very Best Book(世界中で読んでもらいたい本)”に選ばれるなど、海外でも高く評価されています。

 2020年、国際アンデルセン賞画家賞の最終候補者5名のプレゼンテーション・ビデオでは、「あと30年は描き続けたい」と語っています。ビデオの背景にもみえた、絵本『つかまえた』の原画などを中心に、「全国縦断原画展」が東京を皮切りに日本各地を巡回する予定です。この作品に込めた熱い思いや、これから30年かけて描きたい様々な作品への抱負などを語っていただきます。

日時2020年10月31日(土)14:00~16:00(開場13:30予定)
場所オンライン(Zoom)
参加費1,200円(事前払い込み)
講師田島征三さん
申込方法 事前予約・事前払い込みが必要です。
外部決済システム「Peatix」からお申し込みください。

講師紹介

田島征三(たしませいぞう)
1940年 大阪府堺市で兄征彦と一卵性双生児として生まれる。6歳から19歳までを自然豊かな高知県(6~11歳は芳原村(現春野町)、11~19歳は高知市朝倉)で暮らす。この時期に、小川で魚を手づかみで持ったりした時の、生き物が掌の中で暴れる感触は今も創作の根になっているという。多摩美術大学図案科卒業を機に手刷り絵本『しばてん』を制作する。1969年に東京都西多摩郡日の出村(現日の出町)に移り住み、ヤギやチャボを飼い畑を耕す生活をしながら、絵本などの創作を続ける。新しい画風を生み出そうとし続けていたところ、ナスカの地上絵の写真を見て新境地が開ける。従来の絵本とは大幅に画風が異なる絵本『ほら いしころがおっこちたよ ね、わすれようよ』(偕成社刊)を出版する。
1989年に日の出町に残る最後の美しい谷間が第2の巨大ゴミ処分場計画候補地になっていることを知り、夫婦で反対運動をおこすことを決意する。森の中で反対運動をしている間に森の植物や小動物との連帯を強く感じ、インスピレーションを得る。
胃がんを患い、胃の2/3を摘出する手術を行う。転地療法のため、伊豆高原(静岡県伊東市)に移住する。手術後、体力をつけようと森の中を歩いていた時、シロダモ大木に呼び止められた気がしてふと立ち止まる。翌年の秋、その実を集めて制作した絵本『ガオ』(福音館書店刊)を出版する。
その後、絵本を作りながら、木の実や流木などによる作品を発表し続けている。
* 絵本と木の実の美術館ホームページより
http://ehontokinomi-museum.jp/
* 写真撮影:秋元茂

『つかまえた』(偕成社刊)
『ちからたろう』(いまえよしとも文/ポプラ社刊)
『ほら いしころが おっこちたよ ね、わすれようよ』(偕成社刊)
『くさむら』(偕成社刊)
『とべバッタ』(偕成社刊)
『ガオ』(福音館書店刊)
『ぼくのこえがきこえますか』(童心社刊)
『わたしの森に』(アーサー・ビナード文/くもん出版刊)
『ふきまんぶく』(偕成社刊)