6/9「世界の子どもの本はこんなに面白い!」を開催します。(「世界の子どもの本展」関連トークイベント)

JBBYトークイベント

「世界の子どもの本はこんなに面白い!」

■ 対面のみの実施です ■

  「世界の子どもの本展」は、2022年国際アンデルセン賞受賞者作品と2022年IBBYオナーリストに選ばれた53カ国の優れた児童書が並ぶ展示会です。今回のイベントは、その約180冊の本の中から、翻訳者・研究者など言語のプロの方たちが、おすすめの本について語るリレートーク。
 国際アンデルセン賞作家賞マリー=オード・ミュライユさん(フランス)、同画家賞スージー・リーさん(韓国)の作品紹介はもちろん、ふだん目に触れない言語圏の本と出合う絶好のチャンスです。
 争いの絶えない今、さまざまな国と出会い、世界を知るひとときになることでしょう。

日時2023年6月9日(金)
[第1部] 13:00-15:15(開場12:30)
[第2部] 16:00-18:15(開場15:45)

*「子どもゆめ基金」助成活動*
会場出版クラブビル 3階ホール
東京都千代田区神田神保町1-32
地下鉄「神保町駅」A5出口から徒歩2分
講師宇野和美(スペイン語) 大作道子(英語)
おおつかのりこ(英語) 片桐早織(アラビア語・トルコ語)
神谷丹路(韓国語) 河野万里子(フランス語)
櫻井映子(リトアニア語) 柴なほ(ハンガリー語)
武富博子(英語) 南平かおり(ロシア語) 野坂悦子(オランダ語)
よこのなな(スウェーデン語)若松宣子(ドイツ語)
参加費各回 1,100円(事前払込)
※二部入れ替え制です。
 二部とも受講ご希望の場合は、それぞれお申し込みください。

「子どもゆめ基金」助成活動のため、会員割引はありません。
申込方法Peatix(外部サイト)からお申し込みください
ご参加にあたっての注意とお願い1)報告用写真撮影について
・この活動では、子どもゆめ基金への報告のために、参加者の写真を撮影させていただきます。
・子どもゆめ基金に提出した個人情報(写真)は、「(独)国立青少年教育振興機構が保有する個人情報の適切な管理に関する規定」に基づき、子どもゆめ基金助成業務以外の目的には使用されません。
・また、遠景写真(参加者は後ろ姿のみ)を、主催者広報用にHPやSNS、刊行物等に掲載することがあります。

2)感染症対策について
・当日は、大勢の人が集まりますので、マスクの着用にご協力をお願いします。
・会場での水分補給以外の飲食、大声での会話はお控えください。
・発熱・咳等の症状のある場合は、参加をご遠慮願います。

★ちらしPDF▶こちら(クリックすると開きます)

プログラム

[第1部] 13:00-15:15

ロシア・ウクライナ
スウェーデン語圏 
韓国
英語圏 
ドイツ語圏
スペイン語圏 

[第2部]16:00-18:15

フランス語圏 
ニュージーランド・オーストラリア
アラビア語圏・トルコ
ポーランド(英語からの翻訳作品)
ハンガリー
リトアニア 
オランダ・ベルギー

講師紹介

ロシア・ウクライナ: 南平かおり(なんぺいかおり)
 児童書の出版社勤務を経て、現在は早稲田大学・津田塾大学非常勤講師。専門の研究分野は「日露比較児童文学」。翻訳作品に『石の花』(『小学館世界J文学館』所収)、主な論文に「バジョーフ作『石の花』をめぐって~1953年から1963年までの翻訳者たちはいかに作品を捉えたか~」(「児童文学研究」55号所収)などがある。

スウェーデン語圏: よこのなな  
 翻訳者。図書館勤務などを経て現在はスウェーデン語書籍の翻訳に従事。児童書、グラフィックノベルなどを幅広く訳している。訳書に、ニルソン『ゴリランとわたし』(岩波書店)、ストロームクヴィスト『21世紀の恋愛 いちばん赤い薔薇が咲く』『欲望の鏡 つくられた「魅力」と「理想」』(ともに花伝社)。

韓国: 神谷丹路(かみやにじ)
 韓国語翻訳家。日韓研究。朝鮮半島の文化、歴史の紹介や、韓国の絵本や児童書の翻訳をしている。主な翻訳作品に、『あずきがゆばあさんととら』(偕成社)、『あなたもひめゆりの花』『ホン・ギルトン』『朝鮮の民話』(電子書籍:小学館)。『よじはんよじはん』(福音館書店)で産経児童文学出版賞翻訳作品賞を受賞。

英語圏: 武富博子(たけとみひろこ)
 英米児童文学翻訳家。訳書に『アップステージ シャイなわたしが舞台に立つまで』『ゴースト・ボーイズ ぼくが十二歳で死んだわけ』『ハロー、ここにいるよ』(以上、評論社)、「動物探偵ミア」シリーズ(ポプラ社)、「列車探偵ハル」シリーズ(早川書房)、『アニーのかさ』(講談社)などがある。

ドイツ語圏: 若松宣子(わかまつのりこ)
 翻訳家。白百合女子大学児童文化研究センター助手を経て中央大学大学院文学研究科独文学専攻博士課程修了。中央大学非常勤講師。訳書に『飛ぶ教室』(偕成社)、『口ひげが世界をすくう?!』(岩波書店)、『庭師の娘』(岩波書店)、『バンビ』(小学館)、『ヤマネのぼうやはねむれない!?』(ひさかたチャイルド)などがある。

スペイン語圏: 宇野和美(うのかずみ)
 スペイン語翻訳者。スペインとラテンアメリカの子どもの本や文芸書の翻訳を手がけ、スペイン語圏の作品の日本での普及に力をいれている。主な訳書に『見知らぬ友』(福音館書店)、『おとなってこまっちゃう』(偕成社)、『ちっちゃいさん』(講談社)など。スペイン語の子どもの本専門のネット書店ミランフ洋書店を営む。

フランス語圏:河野万里子(こうのまりこ)
 翻訳家、上智大学非常勤講師。1989年、雑誌「翻訳の世界」翻訳奨励賞で最優秀賞を受賞して翻訳家としてスタート。言語は英語と仏語。主な訳書に『星の王子さま』(新潮社)、『神さまの貨物』(ポプラ社、本屋大賞海外小説部門2位)など多数。共著(上白石萌音と)に『翻訳書簡 「赤毛のアン」をめぐる言葉の旅』(NHK出版)。

ニュージーランド・オーストラリア:
大作道子(おおさくみちこ)
1964年生まれ。会社員を経てニュージーランドに滞在後、翻訳の道へ。訳書に、カウリー『ハンター』(偕成社)、ジョゼフコヴィッチ『色どろぼうをさがして』(ポプラ社)など。ブラッドリー『わたしがいどんだ戦い1939年』(評論社)で産経児童出版文化賞翻訳作品賞受賞。

アラビア語圏・トルコ: 片桐早織(かたぎりさおり)
 アラビア語、トルコ語、ペルシャ語翻訳家。元アラブイスラーム学院(サウジアラビア国立大学東京分校)図書室司書。中東と日本の昔話を翻訳し、絵本や紙芝居にして紹介する活動も行っている。主な訳書は『おばあちゃんの昔話―イラクの港町バスラに伝わる10のお話―』(藍ユーフラテス出版)など。

ポーランド(英語からの翻訳作品): おおつかのりこ
ち』(あかね書房)、『レイチェル・カーソン物語 なぜ鳥は、なかなくなったの?』(西村書店)、著書に「感染症と人類の歴史」全3巻(文研出版 学校図書館出版賞受賞)などがある。JBBY理事、やまねこ翻訳クラブ会員

ハンガリー: 柴なほ(しばなほ)
 ハンガリー文学研究者。1998年東京農工大学大学院修了、ハンガリー農業について研究。その後Debrecen Summer School へハンガリー語短期留学し、2018年ハンガリーの民間口承文学の分野で学術論文を発表。共訳書に劇作家の詩集、ヴィシュキ『ヴィシュキ・アンドラーシュ対訳小詩選』(ハンガリー文芸クラブ)。東京外国語大学オープンアカデミー講師。

リトアニア: 櫻井映子(さくらいえいこ)
 名古屋大学大学院博士課程修了(文学博士)。東京外国語大学・大阪大学講師。専門はリトアニア語学・リトアニア文学。主な著書に『ニューエクスプレスプラス リトアニア語』(白水社)、『リトアニアを知るための60章』(明石書店)など。ヴィルニュス大学留学を機にリトアニアの児童書の収集と研究に着手し現在に至る。

オランダ・ベルギー: 野坂悦子(のざかえつこ)
 翻訳家、白百合女子大学非常勤講師。1989年より翻訳の仕事をはじめ、オランダ語を中心に多くの児童書を訳す。訳書に『レナレナ』(朔北社)、『おいで、アラスカ!』(フレーベル館)、『VIKTOR』(求龍堂)など。『どんぐり喰い』(福音館書店)で日本翻訳家協会より翻訳特別賞を受賞。創作した絵本や紙芝居もある。