【希望プロジェクト・野馬追文庫報告】2022年早春

3月16日、またも大きな地震が宮城・福島を襲いました。
心よりお見舞い申し上げます。

JBBYは、東日本大震災の被災地支援として、地震・津波・原発事故すべてに被災した福島県南相馬市の子どもたちや、その子どもたちを支える方たちに、定期的に子どもの本を届けています。

地震の前、南相馬市内のおおうち書店より各施設に早春の本を届けていただきました。
今回は季節の本とともに、1月に逝去された松岡享子先生の本も選びました。松岡先生は被災地に心を寄せ続けておられました。

また、今回から新たに「おだか認定こども園」にも本をお届けすることになりました。南相馬在住の野馬追文庫スタッフ・ちゅうりっぷ文庫の梶田さんが間に入っくださいました。こども園の長森園長は、南相馬の子どもの本の活動にも深く関わっておられ、園では絵本の活動が活発で、特に小さい子どもが親子で絵本を読むコーナーを大事にされているそうです。そのコーナーに置く絵本を、いろいろご相談しながらお届けしていきます。

<聖愛こども園にお届けした本>

『みんなともだち』中川ひろたか作、村上康成絵、童心社
紙芝居『するだよ おきて』千世繭子脚本、あべ弘士絵、童心社

<ちいろば園にお届けした本>

『はなをくんくん』ルース・クラウス文、マーク・シーモント絵、きじまはじめ訳、福音館書店
『はるなつあきふゆ』ディック・ブルーナ文・絵、まつおかきょうこ訳、福音館書店

<小高交流センターにお届けした本>

『おさびし山のさくらの木』宮内婦貴子文、いせひでこ絵、BL出版
『14ひきのあさごはん』いわむらかずお作、童心社
『こたつ』麻生知子作、福音館書店
『怪物園』junaida作、福音館書店
『うれしいさん かなしいさん』まつおかきょうこ作、東京子ども図書館
『はなをくんくん』 ルース・クラウス文、マーク・シーモント絵、きじまはじめ訳、福音館書店
『うさこちゃんの おじいちゃんへの おくりもの』ディック・ブルーナ文・絵、まつおかきょうこ訳、福音館書店
『ふきまんぶく』田島征三作、偕成社

交流センターの黒木さんからお便りをいただきました。

お世話になっております、小高交流センターの黒木です。
本日おおうち書店様より寄贈いただきました絵本が届きましたのでご連絡させていただきます。いつも美しく、こころ温まる絵本を寄贈いただき本当にありがとうございます。
施設のほうは2月22日より再開予定ですが、コロナ感染の終息がいまだ見えない中、子供向け事業は手探りの状態です。
野馬追文庫様からの寄贈いただきました絵本は窮屈になってしまいがちな子供たちを楽しませてくれるものだと思います。
本当にありがとうございます。
取り急ぎ到着の報告と御礼に代えさせていただきます。
小高交流センター 黒木貴恵

<おだか認定こども園にお届けした本>

『どちらがおおい? かぞえるえほん:てんじつき&さわるえ』村山純子作、小学館
『はるなつあきふゆ』 ディック・ブルーナ文・絵、まつおかきょうこ訳、福音館書店
『いいおへんじ できるかな』きむらゆういち作、偕成社
布えほん『三びきのこぶた』『だるまさん』『なんのかげ?』『やさい』ぐるーぷ・もこもこ作

■ 長森園長からお便りをいただきました。