【希望プロジェクト・野馬追文庫報告】2021年6月

 JBBYは、東日本大震災の被災地支援として、地震・津波・原発事故すべてに被災した福島県南相馬市の子どもたちと、その子どもたちを支える方たちに、子どもの本を届けてきました。

 「息長く震災を忘れない」支援を心がけ、2019年7月までは、毎月11日に定期的に本をお届けしました。2019年8月からは、受け手の皆さんの支援される側で居続けることへの葛藤の気持ちを伺い、毎月ではなく、季節ごとに本をお届けしています。南相馬で育つ子どもたちを少しでも応援したいと思っています。

 2021年の2回目は、 6月中旬に、南相馬のおおうち書店より小高交流センターと聖愛こども園に本を配達しました。書店の大内さんがさりげなく報告してくださった一言が印象的でした。

「本日(日が明けましたので昨日)、聖愛様へ配達に行ってまいりました。園に近づくと住宅街の静寂が一気に破れ、活気に溢れた子供の走り声、変にほっとします。(復興)子供は力の素ですね!」「今回も良いお仕事をさせていただきました。」

届けていただいたのは以下の本です。

<聖愛こども園>
今年度の保育テーマ「森」に合わせて

『けもののにおいがしてきたぞ』ミロコマチコ作、岩崎書店
『もりのなか』マリー・ホール・エッツ作、まさきるりこ訳、福音館書店
『もりのえほん』安野光雅作、福音館書店
『もりの100かいだてのいえ』いわいとしお作、偕成社

<小高交流センター>

『けもののにおいがしてきたぞ』ミロコマチコ作、岩崎書店
『宮沢賢治絵童話集(10)』棟方志功・スズキコージ画、天沢退二郎・萩原昌好監修、くもん出版
『このかみなあに? トイレットペーパーのはなし』谷内つねお作、福音館書店
『ラチとらいおん』マレーク・ベロニカ作、とくながやすもと訳、福音館書店
『でんしゃがきました』三浦太郎作、童心社
『もりのえほん』安野光雅作、福音館書店
『ジュリアンはマーメイド』ジェシカ・ラブ作、横山和江訳、サウザンブックス社
『はらぺこあおむし』(ビックブック)エリック・カール作、もりひさし訳、偕成社

小高交流センターの方から、「雨が続く中、屋内で遊ぶ子供たちが新しい絵本に夢中になっております。」とご報告の声をいただいております。