がっこうの てんこちゃん(読みもの)
『がっこうの てんこちゃん はじめてばかりで どうしよう!の巻』
小学校に上がったばかりのテンのてんこちゃんは、初めてのことが苦手で、すぐに不安になる。そのてんこちゃんを主人公に、クラスの10 名の子どもたちの5つのエピソードが展開していく。
「すきなことはなに?」では、自己紹介で「すきなことをおしえて」と先生に言われて、てんこちゃんは思いつかずに気まずくなり、カーテンにくるまって隠れてしまう。でも、クラスのみんなは楽しそうと思ってくれて、自分も自分も、とカーテンにくるまりにくる。てんこちゃんはホッとして、言葉が出るようになる。「ちゃいろいおべんとう」では、茶色くて地味なお弁当に引け目を感じたてんこちゃんは、恥ずかしくてふたをあけることができない。でも、ようやくあけると、好きなものばっかり入れてもらうなんていいな、と皆にうらやましがられる。「えんそくはドキドキ」では、遠足で山に行ったてんこちゃんが、転んだらどうしよう、迷子になったらどうしよう、と思っているうちに雨まで降ってくる。ますます不安になっていると、ほかの子どもたちも心細かったらしく、皆で手をつなぐことに。5つのエピソードを通して、心配性のてんこちゃんが、いろいろな個性やさまざまなものの見方があることを知って、学校生活が楽しいと思えるようになっていく。ゆかいな絵がたくさんついていて、文字を覚えたばかりの子どもが読んでも理解しやすい。(さくま)
出版社 | 福音館書店 |
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初版年 | 2023年 |
ISBN | |
ページ数 | 96頁 |
サイズ | 22×16 |
対象年齢 | 7歳から |
キーワード | 学校、不安、初めて |
- 2023
- 96 pages
- 22×16
- Ages 7 +