アリューシャン・マジック（絵本）

『アリューシャン・マジック』

すばらしい手品師ポーラマンからラッコのぼうやに、北極の夏至の夕方に行われるマジックショーの招待状が届く。ぼうやはお母さんのおなかに乗って北極のアリューシャン列島へ行き、白クマやアザラシ、崖にいる精霊などとともにマジックを楽しむ。それは、タコの吸盤から魚が出てきたり、クジラたちのジャンプだったり、卵が割れてたくさんの鳥が飛んだりするショーだった。地元の人が「アリューシャン・マジック」と呼ぶ現象を、空想豊かで力に満ちた絵で描いている。特に空や波や岩の造形が美しい。（土居）