そらのことばが降ってくる(読みもの)

髙柳克弘 作 | あやの あゆ 装画

カテゴリー: おすすめ!日本の子どもの本読みもの/chapter books and novels

『そらのことばが降ってくる―—保健室の俳句会』

中学2年生のソラは、1 年生の時に、級友のシゲルに、鼻の下のほくろを「ハナクソ」と言われていじめられたことから、保健室登校をしている。ある日、問題児といわれる同じ学年のハセオが保健室に来て、養護教諭の先生も交えて句会をしようとソラを誘う。ハセオと仲たがいをしたりしながらも、ソラは少しずつ俳句に夢中になっていく。
ハセオとソラは句会のメンバーを増やすために学校内で募集し、弓道部で息苦しさを感じていたユミが参加する。ソラは、ユミとも友情を深めていく。そんな中、校長先生の発案で「桜山中学新春俳句大会」が開催されることになる。ところが、ソラをいじめたシゲルが、学校や家庭で問題を抱えて保健室登校を始めた。ソラはシゲルを拒否して自宅学習を選択するが、俳句を続け、ハセオと連絡を取り続ける。また、学校の俳句大会にも参加し、自分の気持ちをよむ。一方ハセオは、俳句大会で「そらからことばが 降ってくる」から始まるソラに宛てた句をよむ。
登場人物たちは俳句をよむことによって、自分の気持ちを客観化し、人物同士のコミュニケーションにも変化が起きる。俳人である著者が登場人物に語らせる俳句の魅力、作中にでてくる俳句作品やその鑑賞方法から、俳句のおもしろさが伝わる。(土居)

出版社 ポプラ社
初版年 2021年
ISBN
ページ数 232頁
サイズ 20x13cm
対象年齢 13歳から
キーワード 俳句、保健室登校、友だち、いじめ

  • 2021
  • 232 pages
  • 20x13cm
  • Ages 13 +

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