空と大地に出会う夏(読みもの)

『空と大地に出会う夏』
小6の理一郎(リイチ)は、成績もよく、スポーツもピアノも要領よくこなすが、理屈に合わないことや、無駄なことをするのが嫌い。ある日、駅で切符をなくして困っていた、隣のクラスの海空良(みそら)にお金を貸したことから、海空良がお菓子作りを習っているという男子高校生の夏紀と、その弟の大智(ひろと)を紹介される。大智は、以前はリイチの同級生だったが、引っ越しで転校し、その後会っていなかった。夏紀と大智は養子だが、「血がつながってないだけで、ほんとうの家族だよ」と聞いたリイチは、常識が覆されて、びっくりする。
海空良は明るくて元気だが、いいかげんで大雑把な性格だし、大智は不登校気味で、いつもズレたことをぼうっと考えている。どちらもリイチとは違って、要領も悪い。でも、このふたりと過ごす時間を持つようになったリイチは、夏休みにウソまでついてピアノレッスンを休み、一緒に近所の森の遊歩道を歩いて、日を浴びてきらきら光る葉っぱを見たり、ツリーハウスに登ってみたり、丘の上から空と大地をながめたりする。自分とは性格や特徴の違う友だちに触れ合うことで視野を広げ、別の価値観を受け入れられるようになり、次の一歩を踏み出す子どもたちの夏を描いたさわやかな物語。(さくま)
出版社 | くもん出版 |
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初版年 | 2022年 |
ISBN | |
ページ数 | 184頁 |
サイズ | 20x14cm |
対象年齢 | 11歳から |
キーワード | 非血縁家族、異種の友だち、夏休み |
- 2022
- 184 pages
- 20x14cm
- Ages 11 +