ぼくの ちぃぱっぱ(読みもの)

『ぼくの ちぃぱっぱ』
マンション18 階の「ぼく」の家から、飼っていたオカメインコの「チーパ」がいなくなってしまう。両親も「ぼく」も、近所を探したり、たずね鳥のポスターを作ったりするが、なかなか見つからない。鳥かごのとびらやベランダを開けっ放しにしてしまった両親は、鳥を飼うことの責任を痛感し、一方「ぼく」は、目がチカチカしたり、へんなものが見えたり、聞き間違えたり、言い間違えたり……。同じマンションにすむムツくんは、「ぼく」の世界が、チーパのいない「ヒニチジョウ」になってしまったのだと言う。
しかし、その非日常の世界にいる小学3年生の「ぼく」は、いろいろなものが目について学校では「おとしものさがしの名人」にもなり、同じクラスの子どもたちは一緒にチーパを探してくれることになる。とりわけ虫好きのムツくんや、野生のワカケホンセイインコを追っているワシオさんとの交流のなかで、「ぼく」は少しずつ、「チーパ」のいない日常を受け入れていく。
ペットの失踪事件を通して、動物を愛好する子どもの気持ちをていねいに追っていく物語。オフィス街、古い商店街、高層マンション、植物公園などが混ざり合う地域の様子も、背景としてしっかり描かれている。(奥山)
出版社 | ゴブリン書房 |
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初版年 | 2022年 |
ISBN | |
ページ数 | 144頁 |
サイズ | 21x16cm |
対象年齢 | 9歳から |
キーワード | 鳥、ペット、街、友だち |
- 2022
- 144 pages
- 21x16cm
- Ages 9 +