ないしょの五日間(読みもの)

岡田淳 作

カテゴリー: おすすめ!日本の子どもの本読みもの/chapter books and novels

『カメレオンのレオン ないしょの五日間』

サクラワカバ島はいくつかの通路で、人間の世界の桜若葉小学校とつながっている。その、ふたつの世界を行き来して、さまざまな事件を解決するのが、色だけでなく姿かたちまで変えることができるカメレオンの探偵レオン。サクラワカバ島には、ふしぎな飛び技を持つサーカスのウサギ兄弟や、高校で歴史を教えているさむらい姿のカエルのヒキザエモンなど、ちょっと変わった者たちがいて、事件を起こしたり、レオンの相談役になったり……。
今回中心となっているのは、大会社の社長とその妻を両親に持つ、カメレオンの少年スバルの物語。会社を継がせたい両親にカメレオンであることを隠して生きることを求められているスバルは、小学6年生の恭太郎に自分と入れ替わってほしいと頼む。クラスメートからいやがらせを受けていた恭太郎も、入れ替わり生活を受け入れ、ふたりはそれぞれの抱えていた問題を、距離をおいて眺めることで、解決の道を探っていく。
レオンはそんなふたりの思いを探ったり、助けたりしながら、ふたりが入れ替わった秘密の5 日間の謎を解いていく。学校の現実を描きつつ、ユーモアあふれる別の世界を重ねて見せてくれる「カメレオンのレオン」シリーズの3 作目。(奥山)

出版社 偕成社
初版年 2022年
ISBN
ページ数 240頁
サイズ 22x16cm
対象年齢 9歳から
キーワード ファンタジー、学校、カメレオン、親子

  • 2022
  • 240 pages
  • 22x16cm
  • Ages 9 +

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