ワタシゴト(読みもの)

中澤晶子 作/ささめやゆき 絵

カテゴリー: おすすめ!日本の子どもの本読みもの/chapter books and novels

『ワタシゴト—14歳のひろしま』(Watashigoto: juyon sai no Hiroshima)

修学旅行で広島の原爆資料館を訪れた中学3年生が主人公の、5つの短編が収められている。

「弁当箱」は、お弁当を作ってくれない母親を持つ俊介と、見栄えのいいお弁当を作る母親を持つ凛子が、原爆で真っ黒に焦げたお弁当箱を見学する。俊介は、凛子が義理の母が作るお弁当に違和感を抱いていることを知る。

「ワンピース」は、みさきが、焦げて血のついたワンピースを見学する。そして、幼い時にママに縫ってもらって一度も着なかった自分のワンピースを思い出す。

「くつ」は、優等生の雪人が、派手な靴をはいて修学旅行に参加し、資料館でぼろぼろの靴を見学する。

「いし」は、石に特別なこだわりを持つ和貴が主人公。修学旅行の事前学習で、屋根瓦が原爆の熱でどのように変化するのかを実験し、資料館で実際に被災した瓦を見る。

最終章「ごめんなさい」は、資料館に入ることができないあかりが主人公である。

カバーの折り返しに、「渡し事=記憶を手渡すこと 私事=他人のことではない、私のこと」と書かれている。悩みを抱える子どもたちが、資料館のモノと出会い、そのモノの持ち主を自分の境遇と比較し、想像することで、原爆の被害を実感を持って追体験する様子が描かれている。(土居)

出版社 汐文社
初版年 2020年
ISBN
ページ数 128頁
サイズ 20×14
対象年齢 13歳から
キーワード 修学旅行 原爆資料館

  • 2020
  • 128 pages
  • 20×14
  • Age 13 +

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