ぼくのまつり縫い(読みもの)

神戸遥真 作/井田千秋 絵

カテゴリー: おすすめ!日本の子どもの本読みもの/chapter books and novels

『ぼくのまつり縫い—手芸男子は好きっていえない』(Boku no matsuri nui: shugei danshi wa suki tte ienai)

中学入学時に違う学区から引っ越してきた針宮優人(はりみやゆうと)に、クラスの知り合いはひとりもいない。そんな優人に最初に声をかけてきた少年に誘われ、サッカー部に入部するのだが、あまり乗り気ではない。しかも練習でけがをして、しばらくお休み中。放課後の教室で、制服のズボンの裾がほつれてしまったのを縫い合わせていると、同じクラスの糸井莉香(いといりか)に「助けてください」と声をかけられ、特別校舎2階の被服室に無理やり連れ込まれる。被服部の部長と糸井が、演劇部に頼まれた衣装作りの追い込み中で、衣装のまつり縫いを手伝わされる。小さい時から手芸が好きで、裁縫が得意だからまつり縫いもすぐ終わり、不器用な糸井のボタン付けを手伝い、仕上げの見事さを部長からほめられる。それがきっかけで、被服室に通うことが多くなり、入部を進められるが踏み切れない。

優人は、幼稚園児の頃「男なのにピンクかよ」とからかわれたことがトラウマになって、手芸が好きなのも隠しているのだ。端切れを買いに行くクラフトショップの、性別不詳でゴスロリのモモさんの一押しなどもあり、好きなものは好きだと決断し、女子3人だけの被服部に入部するまでの優人の葛藤を通し、性差に対する固定観念をさわやかに解きほぐす痛快な部活小説だ。(野上)

出版社 偕成社
初版年 2019年
ISBN
ページ数 168頁
サイズ 19×13
対象年齢 11歳から
キーワード 裁縫 部活 友だち ジェンダー

  • 2019
  • 168 pages
  • 19×13
  • Age 11 +

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