夏休みに、ぼくが図書館で見つけたもの(読みもの)

濱野京子 作/森川泉 絵

カテゴリー: おすすめ!日本の子どもの本読みもの/chapter books and novels

『夏休みに、ぼくが図書館で見つけたもの』(Natsuyasumi ni, boku ga toshokan de mitsuketa mono)

家のすぐそばの図書館に0歳から通っていたという本好きの少年・達輝(たつき)は、人に本を紹介するのが抜群にうまい。高学年を対象にした図書館の読書クラブのメンバーのなかでも、5年生なのに6年生よりたくさん本を読んでいて児童書の蔵書にも詳しいのだ。達輝は、これまであまり口をきいたことのない同じクラスの彩友(あゆ)に、5歳の時に母親から読んでもらった本を探してほしいと頼まれる。書名も作者もわからず、孤児が出てきた外国の本というだけのヒントで探すがなかなか見つからない。夏休みのある日、ふたりは図書館で同じクラスの令央(れお)が、所在なげにしているのを見つける。達輝は彩友に促され、あまり本を読まない彼のために、宿題の読書感想文用の本を選んでやる。

図書館と本をきっかけに、それまで交流のなかった3人が親しくなり、それぞれが抱えている悩みや家庭の事情も浮かび上がってくる。本探しを通して、図書館のシステムや利用法や司書の仕事もさりげなく紹介され、図書館の役割や大切さとともに、かけがえのない本に出会うことの素晴らしさも伝わってくる。彩友が母親に読んでもらった本を、今頃になってなぜ探すのか。その理由とともに、その本がついに見つかる結末もさわやかで心地よく、図書館で見つかったことの大きさが心に残る。(野上)

出版社 あかね書房
初版年 2019年
ISBN
ページ数 192頁
サイズ 21×16
対象年齢 11歳から
キーワード 本 友だち 夏休み 読書感想文

  • 2019
  • 192 pages
  • 21×16
  • Age 11 +

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