となりのアブダラくん(読みもの)

黒川裕子 作/宮尾和孝 絵

カテゴリー: おすすめ!日本の子どもの本読みもの/chapter books and novels

『となりのアブダラくん』(Tonari no Abudara kun)

小学6年生のハルのクラスに、パキスタンからアブドゥという少年が転校してくる。アブドゥは、自己紹介の時「アブラ・カタブラ」と言ったため、「アブダラくん」と呼ばれるようになる。ハルは担任の先生に「めんどう見てやれ」と言われ、アブダラくんを毎日、家まで誘いに行き、学校でもサポートする。そうしながらも、ハルはアブダラくんが一言もお礼を言わないのを不満に感じていた。日本語支援員の田屋先生を通してアブダラくんにそのことを伝えると、「お礼なんて、友だちじゃないみたいだ」と言われ、ハルは考え方の違いにショックを受ける。田屋先生にはニットクリエイターという顔があり、ひそかに編みものが好きなハルは、先生にあこがれを感じている。

遠足の行き先が急に変更され、お寺に行くことになったとき、イスラム教徒のアブダラくんは、拒絶して帰ってしまう。ハルは幼なじみの小吉がアブダラくんがお寺に行かないのはワガママだと言ったことから、アブダラくんを追いかけなかった。それ以来、ハルとアブダラくんの間はぎくしゃくする。

異文化を受け入れる難しさがハルの視点を通してていねいに描かれ、自分らしく生きるのは誰にとっても重要であるというメッセージが、作品全体を通して伝わってくる。(土居)

出版社 講談社
初版年 2019年
ISBN
ページ数 208頁
サイズ 20×14
対象年齢 11歳から
キーワード 友だち 移民 明日ラム協

  • 2019
  • 208 pages
  • 20×14
  • Age 11 +

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