きつねの橋(読みもの)

久保田香里 作/佐竹美保 絵

カテゴリー: おすすめ!日本の子どもの本読みもの/chapter books and novels

『きつねの橋』(Kitsune no hashi)

15歳の貞道(さだみち)は、源頼光に仕える新参者の郎等だ。京の町に入る橋の上で人の姿をしたきつねに化かされるという噂を聞いた貞道は、そのきつねを捕らえるが、逃がしてやる。その後、貞道は、友人の季武(すえたけ)と、大盗賊・袴垂(はかまだれ)の手下をやっつけて名を挙げ、袴垂に恨まれる。ある日、袴垂一味に襲われて、刀や馬を取られてしまう。

一方、きつねの葉月(はつき)は、母と分かれて暮らす幼い齋院・尊子姫に仕えていた。齋院の家は貧しく、祭のための扇を支度できないため、葉月は貞道に助けを求める。貞道は、藤原兼家の五の君(のちの道長)が鬼に命を取られそうになったのを葉月とともに助けたことで、そのお礼に齋院のための扇を手に入れる。貞道、季武、公友は、何とか大盗賊を捕まえようと、袴垂をおびき出す計画を立てる。それは、貞道が齋院の身代わりとなり扇を持って祭の行列に参加するというものだった。

平安時代を舞台に、きつねと人間、郎等と盗賊の化かし合いが次々と起こり、読者を飽きさせない。そしてそのなかに、人間(貞道)ときつね(葉月)の間に生まれた信頼関係や、大人になる手前の貞道と季武、公友の友情関係が、豊かに、時にユーモラスに描かれている。(土居)

出版社 偕成社
初版年 2019年
ISBN
ページ数 216頁
サイズ 22×16
対象年齢 11歳から
キーワード 平安時代 きつね 盗賊 ファンタジー

  • 2019
  • 216 pages
  • 22×16
  • Age 11 +

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