アリババの猫がきいている(読みもの)

新藤悦子 作/佐竹美保 絵

カテゴリー: おすすめ!日本の子どもの本読みもの/chapter books and novels

『アリババの猫が きいている』(Aribaba no neko ga kiite iru)

子どもの頃に両親とともにイランから国外に亡命し、今は東京でひとり暮らしの言語学者アリババ。彼が飼っているペルシャ猫のシャイフは、人やモノの言葉がわかる。アリババが国際学会に出張するため、シャイフは世界の民芸品を扱う「ひらけごま」というお店に預けられる。「ひらけごま」での初めての夜、店主が寝た後に世界各地から来た民芸品が、われ先にと次々に自己紹介してくる。アフガニスタンのヘラートから来た「青いグラスくん」。同じアフガニスタンの、馬や羊やラクダがたくさんいるトルクメン平原で婚礼のラクダを飾る「ひも姉さん」。壁にかかった円形のモノは、イランのシーラーズから来た「タイルばあや」。うるさくて賑やかなのは、ペルーのジャングルから来た、動物や魚の人形「アマゾンのやんちゃたち」。朝になるまでモノたちのおしゃべり会。タイルばあやをのぞいて、他のモノたちにとって猫と話すのは初めてなのだ。次の夜、タオルケットにうずくまって眠りに落ちたシャイフは、青いグラスくんに起こされ、モノたちが順番に話す身の上話を聞くことになる。最初は、タイルばあやの百年以上も前にミツバチの巣箱の蓋として生まれたという話。シャイフは毎晩モノたちの数奇な物語を聞き、読者もその不思議な話を通して、モノたちの祖国や世界に目が開かされるのだ。(野上)

出版社 ポプラ社
初版年 2020年
ISBN
ページ数 224頁
サイズ 21×16
対象年齢 11歳から
キーワード ネコ 世界 民芸品 難民

  • 2020
  • 224 pages
  • 21×16
  • Age 11 +

本を探す/book search