天邪鬼な皇子と唐の黒猫(読みもの)

渡辺仙州 作/丹治陽子 装画

カテゴリー: おすすめ!日本の子どもの本読みもの/chapter books and novels

『天邪鬼な皇子と 唐の黒猫』(Amanojaku na oji to To no kuroneko)

9世紀、唐で捕らえられ、日本に連れてこられた黒猫が、天皇に献上される。この猫は、戦場で人間として戦っている夢を何度も見、人の言葉を理解し、話すことができる。

天皇は、猫を息子の定省(さだみ)に譲る。黒猫は、最初定省に籠に閉じ込められていたが、定省に人間の言葉で話しかけ、家と外を自由に行き来できるように交渉する。定省は、猫をクロと名づける。

その頃、人間の世界では、藤原家が政治の実権を握っていた。定省も、義子という妻がいるにもかかわらず、父の命令で藤原家の娘・胤子(たねこ)をめとらされる。書物や和歌を好むふたりの妻は、意気投合し仲よくなる。

一方、猫の世界では、クロが、右京の親玉の野良猫と対等に闘い、左京の親玉である皇太后の飼猫に呼び出される。二匹は、人間だった前世で知り合いだったことがわかる。

クロが来日して3年後、天皇が崩御し定省が天皇になる。しかし、藤
原基経(ふじわらのもとつね)が定省の政治を邪魔し、クロは定省のためにひと肌脱ぐことになる。

平安時代の貴族の人間模様と猫の縄張り争いが、黒猫の視点でユーモラスに描かれている。(土居)

出版社 ポプラ社
初版年 2020年
ISBN
ページ数 304頁
サイズ 20×14
対象年齢 11歳から
キーワード 平安時代 ネコ 天皇

  • 2020
  • 304 pages
  • 20×14
  • Age 11 +

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