しらゆきちりかちっちゃいな(読みもの)

薫くみこ 作/大島妙子 絵

カテゴリー: おすすめ!日本の子どもの本読みもの/chapter books and novels

『しらゆきちりか ちっちゃいな』(Shirayuki Chirika chicchaina)

わたしは学校に行くのが嫌いだ。どうしてかというと、後ろの席にライオンがいて、わたしのことを「しらゆきちりか、ちっちゃいな」とからかうからだ。髪の毛を引っ張ったり、上履きを隠したり、筆箱の中にカエルを入れたりもする。雨の日の学校からの帰り、田んぼの畔道でライオンが両手を広げて通せんぼしている。近くに行ってみたら、オタマジャクシから孵ったばかりの小さなカエルたちが移動するのを護っていたのだ。運動ならなんでも得意のライオンだが、鉄棒は苦手。逆上がりができなくて、放課後ちりかと一緒に練習する。先に成功したちりかのアドバイスでライオンも成功するのだが、ちりかは血豆ができた手が痛く、ランドセルを持ち上げた瞬間落としてしまう。ライオンは、ちりかが落としたランドセルを持って突然走り去る。ライオンに腹を立て泣きそうになりながら帰宅すると、玄関にランドセルが置いてあったのだ。そんなライオンにお礼を言いそびれているうちに、彼は転校していってしまう。クラスでいちばん小さい少女・ちりかの視点から、大きくて乱暴でライオンみたいに見える男の子とのさまざまなエピソードを通し、彼に対する気持ちが微妙に変化していく。小学校に入学したばかりの、少年少女のデリケートな感情の機微が鮮やかに描かれて心にしみる。(野上)

出版社 PHP研究所
初版年 2020年
ISBN
ページ数 80頁
サイズ 22×16
対象年齢 7歳から
キーワード 友だち ライオン 鉄棒 引っ越し

  • 2020
  • 80 pages
  • 22×16
  • Age 7 +

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