宿場町の一日（NF絵本）

『宿場町の一日　「一日」シリーズ』

江戸時代、街道を通る旅人のための旅館「はたご屋」が集まった町を「宿場町」といった。家族で営む小さなはたご屋の一日を時間の流れに沿って追いながら、時刻のあらわし方や旅支度、大名行列の顔ぶれ、五右衛門風呂（ごえもんぶろ）の入り方やトイレのしつらえまで細々と紹介する絵本。はたご屋１泊２食付約8000 円、お茶１杯約200 ～ 800 円、あんま約2400 円、参勤交代1 回の費用はなんと約４億円など、現在の貨幣価値で換算した当時の物価が書かれているのもユニーク。絵を眺めているだけで江戸の暮らしに興味がわく。（笹岡）