4月2日は、国際子どもの本の日です。
2022年2月4日
国際子どもの本の日
童話作家アンデルセンの誕生日(4月2日)は、「国際子どもの本の日」です。子どもに本のよろこびを、大人にも子どもの本のおもしろさをつたえるため、1967年、IBBY(国際児童図書評議会)によって定められました。世界中で子どもと本のお祭りがひらかれます。
IBBYに加盟する支部は、この日にあわせて順番に、記念のポスターとメッセージを作成し世界じゅうに発信します。2022年は、カナダ支部が担当しました。メッセージのテーマは「物語は、私たちを飛べるようにしてくれる翼です」。カナダを代表する先住民作家の、リチャード・ヴァン・キャンプがメッセージを、ジュリー・フレットが絵を担当しました。
日本では、毎年、JBBY(日本国際児童図書評議会)が、ポスターとメッセージの日本語版を作成し、全国の図書館や関係各所に送っています。
2022年国際子どもの本の日・カナダからのメッセージ
物語りは、私たちを飛べるようにしてくれる翼です
文:リチャード・ヴァン・キャンプ
日本語訳:横山和江
本を読むのは、自由。本を読むのは、息をすること。
本を読むと、いつもの景色が変わって見える。そして、
ずっとそこにいたいと思える場所へいざなってくれる。
本を読むと、きみの魂は夢を見られる。
本は人生の友だち、といわれているけれど、まったくそのとおり。
本を読むうちに、すばらしい世界がひろがっていく。
物語は、きみを飛べるようにしてくれる翼だ。
そうして見つけた本は、きみの魂や心、精神に語りかけてくる。
物語は、魔法の薬。
きみの心を癒し、おだやかにしてくれる。
物語は、情熱をかきたて、きみを導いてくれる。
物語を書く人、読む人、聞く人に祝福を。
本に祝福を。本は、世界をよりすばらしく、輝かせるための魔法の薬。
マシ・チョー。心からの感謝を。
*マシ・チョーは、カナダのファースト・ネイションズ(先住民)デネ族の言葉で、Thank you very much の意味
今年の「子どもの本の日フェスティバル」は、3月5日より、オンラインで実施します。どうぞお楽しみに!