【第36回IBBY世界大会】3日目(9/1)

最終日の午前中は、2年に一度のIBBY総会でした。

総会には各支部から何人出席してもよいのですが、ひとつの支部にはひとつの議決権なので、議決権を持つ代表者は事前に名前を届けておきます。JBBYはさくま会長です。総会に出席できない支部は、他の支部に議決権を委任することができます。IBBY支部は現在79、しばらく退会していたアルバニアとタンザニアが復活し、スリランカが新たに加わりました。

今期で任期満了となるドンケル会長の総括からはじまり、事業報告・会計報告と続き、新しく役員に立候補した人たちの選挙演説があり、その場で投票・開票されました。(1枚目の写真は、山田養蜂場の支援による「IBBY山田プロジェクト」の報告)

選挙の結果、2018年の新しいIBBY役員が決定しました。(任期は2年)

◆会長
張明舟(中国)
◆国際アンデルセン賞選考委員長
Junko Yokota(アメリカ合衆国)
◆国際理事
Anastasia Arkhipova(ロシア)
Carole Bloch(南アフリカ)
Hasmig Chahinian(フランス)
Zohreh Ghaeni(イラン)
Sophie Hallam(イギリス)
Basarat Midhat Kazim(パキスタン)
Shereen Kreidieh(レバノン)
Ahmad Reza Ahmad Khairuddin(マレーシア)
Nora Lía Sormani(アルゼンチン)
Sylvia Vardell(アメリカ合衆国)
◆監査
Fröhlicher Treuhand(スイス)

 

この日は「作家ラウンドテーブル」があり、角野さんも登壇しました。日本・ギリシャ・ロシア・アメリカの国際アンデルセン賞受賞者や候補者がずらりと並びました。テーマは「The Crisis of Culture or The Culture of Crisis: The case of children and young people’s literature」。角野さんは、時代や環境の変化は戻しようがないので、Crisis(危機)を転機と捉え前へ進む原動力になれば、と話しました。

左から、バゲリス・イリオポロス(ギリシャ、2018作家賞候補)、司会者、ロティ・ペトロヴィッツ(ギリシャ、1994/2010作家賞候補)、キャサリン・パターソン(アメリカ、1998作家賞)、通訳、イーゴリ・オレイニコフ(ロシア、2018画家賞)、角野さん(日本、2018作家賞)、通訳(土居安子さん)。

 

3日間を通して、日本でも読まれているデボラ・エリスさんやグレゴリー・マグワイアさん等の基調講演、日本人も多数登壇した分科会やポスター発表が盛んに行われ、充実したIBBY世界大会は幕を閉じました。

閉会式では、大会を無事成しとげたIBBYギリシャ支部のメンバーや、ドンケル会長はじめ任期を終えた役員たちを労い、新会長と新しい国際理事たちが使命感と意欲を示し、次回第37回IBBY世界大会(2020/9/5-7)を担うロシア支部のメンバーが壇上にあがって2年後の再会をアピールしました。

 

IBBYギリシャ支部の大会Facebookで動画がご覧になれますのでお楽しみ下さい!

https://www.facebook.com/ibbycongressathens2018/