【第36回IBBY世界大会】2日目-1(8/31)

2日目の午後には、IBBYオナーリストの表彰式がありました。IBBYオナーリストは、2年に一度、IBBYの各支部が自国で出版された児童書の中から外国の子どもたちに読んでほしい本を選ぶもので、国際アンデルセン賞と同じ1953年に発案されました。1956年の第1回は12カ国15冊でしたが、2018年は過去最大、61カ国50言語191冊が選ばれました。IBBYの理念「子どもの本を通しての国際理解」を体現する事業です。

大きなスクリーンで1冊ずつ書影が紹介された後、晴れの舞台に駆けつけた各国の受賞者約30人が順番に舞台に上がり賞状を受け取りました。世界各地で子どもの本作りに専心している作家や画家や翻訳者たちに、会場からは大きなエールが送られました。

日本のオナーリストは下記の3作品です。残念ながら日本の受賞者は出席が叶いませんでしたが、会場には各国を代表する本とともに堂々と展示されました。

『ドームがたり』 スズキコージ 絵、アーサー・ビナード 文、玉川大学出版部
『フラダン』 古内一絵 著、小峰書店
『お静かに、父が昼寝しております―ユダヤの民話』 母袋夏生 訳、岩波書店

この日は、IBBYのオープンフォーラムが開催されました。各国支部が、地域ごとに集まって情報共有したり問題点を話し合ったり、連携を深めるフォーラムです。JBBYは、アジア・オセアニア・中東・東アフリカのチームです。話し合いの結果、今年から、地域ニューズレターはアラブ首長国連邦(UAE)が編集を担当することになりました。また、2019年のIBBYアジア・オセアニア地域大会は中国で開催します。

後列左から:UAE、レバノン、UAEがふたり、イラン、マレーシア、イラン、日本がふたり(JBBY)、モンゴル
中列:パレスチナ、エジプト、日本(JBBY)、モンゴル、パレスチナ
前列:日本がふたり(JBBY)、中国