海外ニュース★スウェーデン
2025年7月1日

■ JBBY情報発信チームが、世界のIBBYのニュースから少しずつお届けします ■
スウェーデン支部
IBBYヨーロッパのニューズレターより

IBBYスウェーデン支部、スウェーデンペンクラブ、ダウィット・アイザック図書館による取組
2024年の秋、IBBYスウェーデン支部はスウェーデンペンクラブ、ダウィット・アイザック図書館とともに、図書館での閲覧や、書店での販売が禁止された本について考えるイベントを実施しました。これは同支部理事のイェニー・エドヴァルドソンが中心となり企画したもので、オンラインで3回開催されています。
第1回は2024年10月、スウェーデンの禁書週間(問題視された本を読み、言論の自由を考える期間)に行われ、マイア・コベイブのグラフィックノベル『ジェンダー・クィア 私として生きた日々』(邦訳は小林美香訳、サウザンブックス社)を取り上げました。第2回はサマド・べへランギー文、ファルシード・メスガーリ絵の『ちいさな黒いさかな』(かがわゆうこ 訳、ほるぷ出版)、第3回はアストリッド・リンドグレーンの『はるかな国の兄弟』(大塚勇三 訳、岩波書店)をめぐり、各回ともそれぞれ6〜8人が参加。参加者からは、作品への理解が深まっただけでなく、こうした特定の本がなぜ、特定の国や時代に禁止されたのかという理由についても考えることができた、という評価をうけました。