ガザの図書館緊急支援「IBBY & Story Sunbirds:LIBRARIES ARE HAVENS(図書館は避難所)」

IBBYは、2024年11月に、壊滅したガザの図書館を支援するため、危機的状況にある子どもたちを支援する「IBBYチルドレン・イン・クライシス」を発動し、世界中に支援を呼びかけました。

このたび、IBBYと、児童文学集団「Story Sunbirds」は、ガザの2つのIBBY図書館にかかわりのある子どもたちと司書、その家族への支援を目的とする緊急キャンペーンを行います。

通常、IBBYチルドレン・イン・クライシスは、本を用いた支援活動を目的としていますが、今回の緊急募金は、ガザの図書館を拠り所にする人たちへの支援――食料、水、テント、衣類、衛生用品などの基本的な生活必需品を提供するために使われます。

目標額に向け、みなさまのご理解・ご協力をお願いいたします。

「LIBRARIES ARE HAVENS(図書館は避難所)」
目標額:6月1日までに、1万米ドル

IBBYのサイトから寄付できます。(1)国際送金、(2)クレジットカード決済、(3)PayPal が選択できます。寄付の目的に #LibrariesAreHavens とご記入ください。

  1. Wire Transfer(銀行間国際送金):寄付額を申請するとIBBYから請求書が届きます。それをもとに銀行から国際送金してください(手数料が高額なのでご注意ください)
  2. Credit Cards(クレジットカード決済)
  3. PayPal(PayPalのアカウントをお持ちでない方は登録が必要です)


「LIBRARIES ARE HAVENS(図書館は避難所)」 キャンペーン

 図書館は、知識と想像力、そしてコミュニティが交わる安全な空間であるべき場所です。平時には好奇心や向上心を育み、危機の時には慰めや安心、そして希望を提供します。避難せざるを得なくなったコミュニティにとって、図書館は単なる建物というだけでなく、その存在は希望と再生の証であり、人が人らしくあるための道しるべなのです。図書館を再建し、それを支える司書たちを支援することは、単に本を取り戻すことだけでなく、尊厳、記憶、そして夢を見る権利を取り戻す行為でもあります。

 2008年、IBBYはガザに2つの子ども図書館を設立しました。1つはラファに、もう1つはベイト・ハヌーンです。しかし、2023年10月以降、ガザで続くイスラエルの戦闘はこれらの図書館に深刻な影響を与えました。ベイト・ハヌーンの図書館は瓦礫と化し、ラファの図書館は建物自体は残っているものの、爆撃により深刻な損傷を受けました。IBBYパレスチナに雇用されている2人の司書の1人であるアブラ・ハマドさんとその家族は、これまでに7回以上も避難を強いられました。それでも彼女は、状況が許す限り、子どもたちと共に活動を続けています。その様子は、2024年9月にアラビア語のニュースサイト「AJ+」が配信したビデオで見ることができます。2024年11月、IBBYは、「チルドレン・イン・クライシス」を発動し、ガザの図書館を復興し仮設スペースでのビブリオセラピーや支援活動を開始することを約束しました。

 状況が日々悪化するなか、「Story Sunbirds」はIBBYパレスチナと連携し、避難を余儀なくされた司書たちへの緊急支援キャンペーンを開始し、IBBYのチルドレン・イン・クライシスに協力します。司書たちの献身的な働きがあってこそ、本は困難な状況にある子どもたちの手に届いているのです。

 このキャンペーンに参加し、ガザの2つのIBBY図書館に関わりのある子どもたちと司書、そしてその家族への支援にご協力ください。皆さまのご寄付は、食料、水、テント、衣類、衛生用品などの基本的な生活必需品を提供するために使われます。どうぞ、彼らが安心して夢を見ることができるよう、お力添えをお願いいたします。