6/17「世界の子どもの本はこんなに面白い!」を開催します。(「世界の子どもの本展」関連トークイベント)
2025年5月15日

JBBYトークイベント
「世界の子どもの本はこんなに面白い!」
■ 対面のみの実施です ■
「世界の子どもの本展」は、2024年国際アンデルセン賞受賞者作品と2024年IBBYオナーリストに選ばれた59の国と地域の児童書が並ぶ展示会です。今回のイベントは、その約200冊の本の中から、翻訳者・研究者など各地域の専門家が、おすすめの本について語るリレートーク。
国際アンデルセン賞作家賞ハインツ・ヤーニッシュさん(オーストリア)、同画家賞シドニー・スミスさん(カナダ)の作品紹介はもちろん、ふだん目に触れない言語圏の本と出合う絶好のチャンスです。
争いの絶えない今、さまざまな国と出会い、世界を知るひとときになることでしょう。
日時 | 2025年6月17日(火) [第1部] 13:00-15:15(開場12:30) [第2部] 16:00-18:15(開場15:45) *「子どもゆめ基金」助成活動* |
会場 | 出版クラブビル 3階ホール 東京都千代田区神田神保町1-32 地下鉄「神保町駅」A5出口から徒歩2分 |
講師 | 愛甲恵子(ペルシャ語) 大作道子(英語) おおつかのりこ(英語) 片桐早織(アラビア語・トルコ語) 神谷丹路(韓国語) 木村有子(チェコ語) 河野万里子(フランス語) 櫻井映子(リトアニア語) 南平かおり(ロシア語) 野坂悦子(オランダ語) 松方路子(ポーランド語) 村岡直子(スペイン語) よこのなな(スウェーデン語) 若松宣子(ドイツ語) |
参加費 | 各回 1,100円(税込) ★配布資料あり ※二部入れ替え制です。 二部とも受講ご希望の場合は、それぞれお申し込みください。 「子どもゆめ基金」助成活動のため、会員割引はありません。 |
申込方法 | Peatix(外部サイト)からお申し込みください |
ご参加にあたっての注意とお願い | ◆報告用写真撮影について ・この活動では、子どもゆめ基金への報告のために、参加者の写真を撮影させていただきます。 ・子どもゆめ基金に提出した個人情報(写真)は、「(独)国立青少年教育振興機構が保有する個人情報の適切な管理に関する規定」に基づき、子どもゆめ基金助成業務以外の目的には使用されません。 ・また、遠景写真(参加者は後ろ姿のみ)を、主催者広報用にHPやSNS、刊行物等に掲載することがあります。 |
★ちらしPDF▶こちら(クリックすると開きます)
プログラム
[第1部] 13:00-15:15
ロシア・ウクライナ
北欧
韓国
スペイン語圏
アラビア語圏・トルコ
ポーランド
英語圏
[第2部]16:00-18:15
イラン
ニュージーランド
チェコ
フランス語圏
リトアニア
ドイツ語圏
オランダ・ベルギー
講師紹介
[第1部]
ロシア・ウクライナ: 南平かおり(なんぺいかおり)
東京生まれ。早稲田大学や津田塾大学で「ロシア語」や「翻訳論」などの授業を担当している。専門は日露比較児童文学。「『赤い鳥』が創刊された大正時代から現在に至るまで、ロシア・ソ連文学作品が日本の児童文学界でどのように翻訳・紹介されてきたか」ということを研究する日々。論文に「バジョーフ作『石の花』をめぐって」など、翻訳書に「石の花」(『小学館世界J文学館』小学館、2022年所収)がある。
北欧: よこのなな
翻訳者。図書館勤務などを経てスウェーデン語書籍の翻訳に従事、児童書から一般書まで幅広く訳している。訳書に『サメのイェニー』『ぼくらにできないことはない』『シーリと氷の海の海賊たち』『ゴリランとわたし』(以上、岩波書店)、『21世紀の恋愛』『欲望の鏡』(以上、花伝社)、『ティム アヴィーチー・オフィシャルバイオグラフィ』(青土社)。

韓国: 神谷丹路(かみやにじ)
韓国語翻訳家。日韓研究。朝鮮半島の文化、歴史の紹介、韓国の絵本や児童書の翻訳をしている。主な翻訳作品に、『いつかまたあおうね』『あずきがゆばあさんととら』(偕成社)、『ぼくのすみっこ』(ほるぷ出版)、『あなたもひめゆりの花』『ホン・ギルトン』『朝鮮の民話』(電子書籍:小学館)、『ウジョとソナ 独立運動家夫婦の子育て日記』(里山社)。『よじはんよじはん』(福音館書店)で産経児童文学出版賞翻訳作品賞を受賞。
スペイン語圏: 村岡直子(むらおかなおこ)
スペイン語翻訳者、校正者、講師。YAの翻訳作品に『ぼくを燃やす炎』『ぼくに流れる氷』(マイク・ライトウッド著、サウザンブックス)がある。2025年大阪・関西万博に合わせて制作された絵本『ヨーロッパのおとぎ話』(マリーナ・ダマート編著、駐日欧州連合代表部)に翻訳者として参加した。NPO法人イスパニカ文化経済交流協会(イスパJP)理事。
アラビア語圏・トルコ: 片桐早織(かたぎりさおり)
翻訳家。アラブイスラーム学院図書室司書、国際子ども図書館協力員を経て、多言語手作り紙芝居ユニット、アルドゥルキッサを立ち上げ、中東と日本の双方向に物語や文化を紹介する活動を行っている。訳書は『ラマダーン』『さぁピシをつくりましょう』(共にワールドライブラリー)『もしぼくが鳥だったら:パレスチナとガザのものがたり』(ゆぎ書房)『おばあちゃんのむかし話:イラクの港町バスラに伝わる10 のお話 』藍ユーフラテス出版)など。

ポーランド: 松方路子(まつかたみちこ)
大学卒業後、ポーランド政府給費生としてクラクフのヤギエウォ大学で学ぶ。滞在中にポーランドの絵本に魅せられ、蚤の市や古書店、図書館などで1960~1980年代の絵本を探し求めるようになる。日本美術技術センターMangghaについての論文でマギステル(修士)取得、卒業後、日本に帰国。共訳書に『ブルムカの日記』(イヴォナ・フミェレフスカ・作 石風社/田村和子との共訳)がある。美術館学芸員。

英語圏: おおつかのりこ
翻訳・執筆や、絵本と紙芝居のおはなし会などで子どもにかかわっている。訳書に『オラレ! タコスクィーン』(文研出版)、『じぶんのきもち みんなのきもち』(あかね書房)、『レイチェル・カーソン物語 なぜ鳥は、なかなくなったの?』(西村書店)、著書に「感染症と人類の歴史」全3巻(文研出版 学校図書館出版賞受賞)、「日本防災ずかん」全4巻(あかね書房)などがある。フェロー・アカデミー講師、やまねこ翻訳クラブ会員
[第2部]
イラン:愛甲恵子(あいこうけいこ)
ペルシャ語翻訳家。東京外国語大学大学院修士課程修了後、10ヶ月のイラン留学を経て、2004年より美術家フジタユメカとともにサラーム・サラームというユニット名で、イランの絵本やイラストレーターを紹介する展覧会などを開催している。訳書に『きみは、ぼうけんか』(ブロンズ新社)、『あと2時間で新年です』(トップスタジオHR)、再話に『2ひきのジャッカル』(玉川大学出版部)、『勇士アフマド』(BL出版)など。

ニュージーランド:大作道子(おおさくみちこ)
会社員を経てニュージーランドに滞在後、文芸翻訳の道へ。2018年に『わたしがいどんだ戦い 1939年』(キンバリー・ブルベイカー・ブラッドリー作/評論社)で産経児童出版文化賞翻訳作品賞を受賞。現在は英語講師として子どもたちを教えながら、ニュージーランド文学の発掘に努める。ニュージーランド児童文学の訳書にジョイ・カウリー作『帰ろう、シャドラック!』(文研出版)、『ハンター』(偕成社)などがある。

チェコ:木村有子(きむらゆうこ)
チェコ語翻訳家。主な翻訳作品に『こいぬとこねこのおかしな話』『火の鳥ときつねのリシカ チェコの昔話』『きつねがはしる チェコのわらべうた』(岩波書店)『長い長い黒猫の話』『かしこいきつねの物語』(電子書籍、小学館)。70年代チェコスロバキアで暮らした経験をエッセイ集『チェコのヤポンカ 私が子どもの本の翻訳家になるまで』(かもがわ出版)にまとめ、チェコ文化の普及に努める。

フランス語圏:河野万里子(こうのまりこ)
翻訳家、上智大学非常勤講師。日本ペンクラブ理事、「子どもの本」委員会委員長。言語は仏語と英語。主な訳書に『星の王子さま』(新潮社)、『カモメに飛ぶことを教えた猫』(白水社、7月より劇団四季ファミリーミュージカル再演)、前回の国際アンデルセン賞受賞作家ミュライユの『シンプルとウサギのパンパンくん』(小学館)など多数。共著(上白石萌音と)に『翻訳書簡 「赤毛のアン」をめぐる言葉の旅』(NHK出版)。

リトアニア: 櫻井映子(さくらいえいこ)
リトアニア語研究者・翻訳家。東京外国語大学・大阪大学リトアニア語講師。専門はリトアニア語学・リトアニア文学(文学博士)。ヴィルニュス大学留学を機にリトアニアの児童書の収集と研究に着手、IBBYリトアニア支部と連携し、絵本の普及活動も行う。リトアニアの勲章を受章。訳書に『ロボットと蛾』(green seed books)、著書に『ニューエクスプレスプラス リトアニア語』(白水社)、『リトアニアを知るための60章』(明石書店)など。
ドイツ語圏: 若松宣子(わかまつのりこ)
ドイツ語圏文学翻訳家。中央大学大学院文学研究科独文学専攻博士課程修了。中央大学非常勤講師。訳書に『飛ぶ教室』(偕成社)、『口ひげが世界をすくう?!』(岩波書店)、『庭師の娘』(岩波書店)、『バンビ』(小学館)、『ヤマネのぼうやはねむれない!?』(ひさかたチャイルド)、『世界文字の大図鑑-謎と秘密』(西村書店)などがある。

オランダ・ベルギー: 野坂悦子(のざかえつこ)
翻訳家、白百合女子大学非常勤講師。1989年より翻訳の仕事をはじめ、オランダ語を中心に多くの児童書を訳す。『おじいちゃんわすれないよ』(金の星社)で産経児童出版文化賞大賞を、『どんぐり喰い』(福音館書店)で日本翻訳家協会・翻訳特別賞を受賞。訳書に『レナレナ』(朔北社)、『ねえさんの青いヒジャブ』(BL出版)、『VIKTOR』(求龍堂)、『レオがのこしたこと』(静山社)など。創作した絵本や紙芝居もある。