「世界の子どもの本展」見学レポートが届きました!

至学館大学附属図書館で現在開催中の「世界の子どもの本展」。
来場者より見学レポートが届きましたので、ご紹介します。

展示の詳細は▶至学館大学附属図書館ウェブサイトへ

会期は7月21日(金)まで。 ぜひお運びください。
(平日のみ開催。最終日は14時半まで)


「世界の子どもの本展」見学記

 JBBY世界の子どもの本展の面白いところは、主催団体によって会場レイアウトや案内が自由なことです。展示会場の様子も違います。今日お伺いした会場は、至学館大学附属図書館。大学附属図書館は一般には敷居が高くなかなか訪れることのない場所ですが、ここはとんでもない! 地域にひらかれた場所でした。

「ぼくの ぼうし どこいったん?」「しらんなあ」……、やわらかい関西弁とこどものクスクス笑いが聞こえてきます。幼稚園帰りの親子が訪れて、絵本を読んでもらっているのです(『どこいったん』作ジョン・クラッセン 訳長谷川義史 クレヨンハウス)。大学生が手作り人形を動かしながらいっしょに聞いています。ここでは、絵本を学んでいる大学生が受付、案内をしてくれ、訪れる子どもたちに絵本も読んでくれます。もちろん大学生自身も熱心に世界の子どもの本を読んでいます。

展示会場は実は図書館のなかの自習室。大きな学習用机を3方向に並べて、本が展示されています。(こんな展示もできるのか!)

会場入ってすぐの場所にはスージー・リーのポスターが飾られ、(聞けば今日、韓国のスージー・リーショップから届いたそうです!主催者の方の熱がわかります) 最終日まで毎日工夫が続くようです。JBBYからダンボールが届いて、絵本の世界が広がるのと同時に、楽しいアイデアがいっぱい湧き出たのでしょう。

本の並び順もABC順ではなく、アジアの本がまず、先頭にまとめて展示されていました。 その上には「アジア・アジアパラ競技大会2026」のポスター(写真5)。そう、愛知県ではアジア・アジアパラ競技大会が開催予定で、ここ至学館大学は、女子レスリングを筆頭に世界的アスリートを輩出しています!

展示方法の自由さを書きましたが、本を読むことは心の自由を獲得することです。会場で世界の絵本に囲まれていると、言葉はわからなくとも、心が広がっていく気がします。そして、そこで出会う子どもたちや大学生、主催者である先生方と「この本が私はお気に入り」「なんとなくストーリーがわかるのが面白いね」と話し合うことのなんと楽しいことでしょう。そう、本を読むと新しい友だちにも出会えます!

自由と新しい友だちに出会いに世界の子どもの本展の会場に出かけてみましょう!

報告:道山由美(JBBY会員)

★今後の巡回予定についてなどは、「世界の子どもの本展」ページをご覧ください。▶こちら