【JBBY希望プロジェクト】 野馬追文庫5月の本
2019年6月14日
<5月には、各地で評判の以下の絵本をお届けしました>
『猫魔ケ岳の妖怪――福島の伝説』八百板洋子 再話 斎藤隆夫 絵 福音館書店
送り先:聖愛こども園/かわうち保育所/37カフェ
保健センターは乳幼児ですの上記本は少し難しいので、電気ということを幼児でも可視化できる
『でんきのビリビリ』こしだミカ 作・絵 そうえん社
送り先:保健センター/障害児支援施設かのん
『はたらくおおきな自動車100点』『電車100点』 (乗り物写真絵本 講談社のりものアルバム)
送り先:保健センター/聖愛こども園/かわうち保育所
<いただいた声>
★ 聖愛こども園から可愛いハガキが届きました。
野馬追文庫は2011年8月から「忘れない、持続可能な支援」を試行・志向し、毎月11日の南相馬のその時その時を見ながら、子どもの本の少数定期送付を続けてまいりました。お届けする場所は仮設住宅から南相馬で子育てをしている人たちへの支援活動場所などに移りながら、この8月で9年目となります。
昨年は、日本各地で大きな災害が続き「被災地」と呼ばれる場所が多発して、野馬追文庫を受け取られている皆さんからも、ほかの場所への支援に回してほしいという声がきこえておりました。そのおひとりK様からも、この3月で支援の本の受け取りは遠慮したいとの思いを伝えていただきました。毎月11日の定期送付を見直す時期と認識いたしまして、お受け取りいただいていた各所の皆様おひとりおひとりからご意見を伺ってまいりました。支援を受けてきた側の真摯な思いをたくさん聞かせていただけました。
南相馬もすべての仮設住宅がこの3月に閉じ、<復興から発展へ>というスローガンを掲げる時期に到来しているという状況をうけ、定期送付という支援の方法は、この7月の送付をもって終了させていただくこととなりました。8年間の定期送付でした。野馬追文庫の活動を全くやめてしまうというものではなく、今後は、季節の本のプレゼント送付など、野馬追文庫でつながってくださった皆様との交流は続けさせていただきたいと願っています。
ちゅうりっぷ文庫の梶田さんには、4月までの送付といとうお約束でしたので、今回も沼生さんからお手紙だけをお送りしました。送付作業を毎回お手伝いいただいているジネット*の沼生さんは、毎回本に手紙を添えてくださってきました。そのお手紙が楽しみだ、うれしいという声をたくさんいただいてきました。
また、37カフェは、来月今の場所を閉じることとなり、今回で送付を区切ることとなりました。
障害児施設かのん・聖愛こども園・かわうち保育所では、お送りした本を日々の保育活動や療育活動に活用していただいており、自分たちで選ぶ本とは違った本が届き、楽しみだったとおっしゃっていただけました。これからも、季節で選んで、時折送らせていただくこととなりました。
文責:撹上久子(野馬追文庫)
*ジネットとは・・
お茶の水女子大学児童学科・発達臨床学講座・発達臨床心理学講座同窓会
震災被害の子どもたちに絵本を贈るための募金活動で集まった寄付金の一部を野馬追文庫の活動にご寄付いただいてきました。また、毎月の発送作業に有志の方を派遣してくださいました。
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