【希望プロジェクト・野馬追文庫報告】2025秋

JBBYは、東日本大震災の被災地支援として、地震・津波・原発事故すべてに被災した福島県南相馬市の子どもたちや、その子どもたちを支える方たちに、定期的に子どもの本を届けています。

2025年 秋の本 お届けしました

季節的に秋の本のほか、デフリンピック やなせたかしブームから選書。
聖愛の今年の保育テーマ「森」の本では、「熊さん」が出てこないような本を選びました。

<聖愛こども園>

『もりのおとぶくろ』わたりむつこ作、でくねいく絵、のら書店
『ざぼんじいさんのかきのき』すとうあさえ文、織茂恭子絵、岩崎書店
『ぶどう畑のアオさん』馬場のぼる作、こぐま社

<聖愛ちいろば園>

『どんぐりどんぐり』降矢なな作、福音館書店
『ハッピーハロウィン』新井洋行作、講談社

聖愛こども園・ちいろば園理事長 遠藤先生からのお便り
急に寒くなりましてこの頃は、朝には園でも暖房を入れることがありましたが、今日はしばらくぶりぽかぽか陽気で、子どもたちは雨上がりの畑でぬかるみながら、真っ黒になって遊んでいます。
先週末、おおうち書店さんから「どんぐりどんぐり」と「ハッピー ハロウィン」を届けていただきました。ありがとうございました。
みんなで楽しませていただきます。
震災後の私たちは、野馬追文庫さんにどれほど励まされ、楽しみを与えられてきたか、言葉では簡単に言い表すことが出来ません。子どもだけでなく職員までも届くたびに手にすると、「わぁ 今回は○○」などと子どもと一緒になってわくわくさせてもらいました。絵本の魅力は、手に取る人々それぞれに必要な様々な良いものを与えてくれると思っています。そして、いつも私たちの保育のテーマを考えてくださったものや、時節を考えたものなどで、保育の現場ではアイディアの参考にしたり、活動の展開の助け手にもなっていたようです。本当に感謝です。

<おだか認定こども園>

『ぶどう畑のアオさん』馬場のぼる作、こぐま社
『ハッピーハロウィン』新井洋行作、講談社
『どんぐりどんぐり』降矢なな作、福音館書店

<小高交流センター>

『わたしのそばできいていて』リサ・パップ作、菊田まりこ訳、WAVE出版
『みんなであいうえお』(手話動画付き)スギヤマカナヨ作、吉岡昌子手話監修、あすなろ書房
『十二の真珠』やなせたかし作、復刊ドットコム
『もりのおとぶくろ』わたりむつこ作、でくねいく絵、のら書店
『ざぼんじいさんのかきのき』すとうあさえ文、織茂恭子絵、岩崎書店
『リンゴとカラス麦』フランク・アッシュ作、山口文生訳、評論社
『ノラネコぐんだんそらをとぶ』工藤ノリコ作、白泉社

●小高交流センター黒木様からのお便り
今回は要望させていただいた動物の出てくる絵本を多く寄贈していただきありがとうございました。小高区では直接動物(特に馬ですが)に触れる機会も多く、子供たちも動物を怖がることなく接する機会が多いためか、動物や恐竜の本を好んで読む子どもを多く見かけます。今回の本もとても喜んでくれると思います。ありがとうございます。
 震災直後に子供たちが新しい本を読むことができず、知識や刺激に乏しかった時に、ご支援がどれほどの救いになったのか、はかり知れません。現在小高区では柳美里さんの書店の1店舗と古本屋が1件ありますが子供たちが気軽に絵本を手に取れるような本屋はありません。南相馬市全体を見ても書店は数える程度しかありません。タブレットやスマホで動画を見ることはできても、紙をめくり本を読む、親に読み聞かせをしてもらえる、その体験は本当にかけがえのないものだと思います。

<マチエール>

『わたしのそばできいていて』リサ・パップ作、菊田まりこ訳、WAVE出版
『ありがとう、フォルカーせんせい』パトリシア・ポラッコ作、香咲弥須子訳、岩崎書店
『ハロウィーンまで、まってなさい』ミリヤム・ヤング作、小宮由訳、平澤朋子絵、岩波書店
『十二の真珠』やなせたかし作、復刊ドットコム
『もりのおとぶくろ』わたりむつこ作、でくねいく絵、のら書店
『みんなであいうえお』(手話動画付き)スギヤマカナヨ作、吉岡昌子手話監修、あすなろ書房
『ざぼんじいさんのかきのき』すとうあさえ文、織茂恭子絵、岩崎書店

●マチエール 近藤先生より
秋の絵本もマチエールにてみんなで読ませて頂きました。読書の秋ですから、ゆっくり本を読むには良い時季ですね。

『もりのおとぶくろ』わたりむつこ作、でくねいく絵、のら書店

『ざぼんじいさんのかきのき』すとうあさえ文、織茂恭子絵、岩崎書店

『どんぐりどんぐり』降矢なな作、福音館書店