【希望プロジェクト・野馬追文庫報告】2022冬~2023初夏

JBBYは、東日本大震災の被災地支援として、地震・津波・原発事故すべてに被災した福島県南相馬市の子どもたちや、その子どもたちを支える方たちに、定期的に子どもの本を届けています。

2022年冬から、2023年初夏までのご報告をいたします。

2023 初夏

 野馬追文庫では、盛夏の本を、地元おおうち書店さんを通して、南相馬市の子どもたちに届けました。南相馬も暑い暑い夏で、7月末に行われた相馬野馬追まつりでは、馬が亡くなってしまうほどの暑さだったようです。相馬野馬追まつりは、避難した人や馬も多かった中で、震災の年にも実施された相馬地区の人々の魂です。しかし夏の暑さで今後開催時期変更の検討に入っているそうです。日本は汚染水の海への放出を始めてしまいました。放射線災害とは、境のない世界リスク、未来を壊していく地球規模の災害であることを思い知らされます。本をお送りしている聖愛さんは、毎年保育に自然テーマがあり、今年のテーマは「うみ」。子どもたちはうみの声をどう聴くでしょうか。私たち大人はその子どもたちが心で語ろうとしていることに、耳を傾けないといけないと思います。

<聖愛ちいろば園にお届けした本 保育テーマ「うみ」>

『うれしいぼんおどり』すとうあさえ文、種村有希子絵、ほるぷ出版
ビッグブック『うみの100かいだてのいえ』いわいとしお作、偕成社

<聖愛こども園にお届けした本 保育テーマ「うみ」>

『てのひらすいぞくかん』ハン・テヒ作・絵、やのもみこ訳、瑞雲舎
『うみべのハリー』ジーン・ジオン文、マーガレット・ブロイ・グレアム絵、わたなべしげお訳、福音館書店

<小高認定こども園にお届けした本>

『しゅん』高部晴市作、BL出版
『てのひらすいぞくかん』ハン・テヒ作・絵、やのもみこ訳、瑞雲舎
ビッグブック『うみの100かいだてのいえ』 いわいとしお作、偕成社

<小高交流センターにお届けした本>

『なっちゃんのなつ』伊藤比呂美文、片山健絵、福音館書店
『うれしいぼんおどり』すとうあさえ文、種村有希子絵、ほるぷ出版
『ねこのオーランド海へいく』キャスリーン・ヘイル作、小沢正訳、童話館出版
『夏がきた』羽尻利門作、あすなろ書房
『しゅん』高部晴市作、BL出版
『うみべのハリー』ジーン・ジオン文、マーガレット・ブロイ・グレアム絵、わたなべしげお訳、福音館書店
『はちうえはぼくにまかせて』ジーン・ジオン作、マーガレット・ブロイ・グレアム絵、森比左志訳、ペンギン社

■ 交流センターの黒木さんからお礼のメールをいただきました。

お世話になっております、小高交流センターの黒木です。
先日ご連絡いただきました寄贈絵本ですが、先日おおうち書店さんより届きました。ありがとうございます。
今回は夏の絵本を選んでいただき大変うれしく思います。今年の相馬野馬追は例年以上の暑さで参加された方や見学なさった方もなかなか大変なようでした。
暑さをしのぐため、親子連れで交流センターを訪れる方はゆっくりと絵本を読む方が多くいらっしゃるので、新しい絵本は本当にうれしく思います。 本当にありがとうございました。
小高交流センター 黒木貴恵

  

2023 春 きぼうの本

 春、新学期という季節ですので、「きぼう」をテーマに選書した本をお送りしました。選書の中で、きぼうの絵本って、読み返した時に、子どもの頃の幸せだったときの記憶がよみがえる絵本ではないかとか、自分がきぼうを感じた本の思い出や、でもどんな本にきぼうを感じるかはひとりひとりちがうねというような話もでて、「きぼうの絵本」について、いろいろ考えることができました。

<聖愛ちいろば園にお届けした本>

『うみへいくピンポンバス』竹下文子文、鈴木まもる絵、偕成社
『うさこちゃんとうみ』ディック・ブルーナ作、いしいももこ訳、福音館書店

<聖愛こども園にお届けした本>

『みずとはなんじゃ?』かこさとし文、鈴木まもる絵、小峰書店
『いちごばたけのちいさなおばあさん』わたりむつこ作、中谷千代子絵、福音館書店

<小高認定こども園にお届けした本>

『うさこちゃんとうみ』ディック・ブルーナ作、いしいももこ訳、福音館書店
『うみへいくピンポンバス』竹下文子文、鈴木まもる絵、偕成社
『いちごばたけのちいさなおばあさん』わたりむつこ作、中谷千代子絵、福音館書店

<小高交流センターにお届けした本>

『こぶたはなこさんのおべんとう』くどうなおこ作、いけずみひろこ絵、童話屋
『ぐりとぐらのえんそく』なかがわりえこ作、やまわきゆりこ絵、福音館書店
『希望の牧場』森絵都作、吉田尚令絵、岩崎書店
『いちごばたけのちいさなおばあさん』わたりむつこ作、中谷千代子絵、福音館書店
『うみへいくピンポンバス』竹下文子文、鈴木まもる絵、偕成社
『うさこちゃんとうみ』ディック・ブルーナ作、いしいももこ訳、福音館書店
『リアスのうみべ さんてつがゆく』宇部京子作、さいとうゆきこ絵、岩崎書店

『うさこちゃんとうみ』には、ぐるーぷ・もこもこの野口光世さんが作って下さった、さわり心地抜群のウサギのぬいぐるみも同行してもらいました。

  

2022 冬

 野馬追文庫ではいま、地元南相馬のおおうち書店さんにご協力いただいて本を届けています。おおうち書店さんが配達してくださることで、本がより親しみをもって、それぞれの場所に届くようになりました。
 以下が、2022年冬にお届けした本です。シーズンに合わせてクリスマスやお正月の本、そして先日逝去された松居直さんの著作を加えました。松居さんは長く被災地へ心寄せられていました。布作品も加えています。(この布絵本などもおおうちさんが、注文本と一緒に配達してくださっています)

<小高交流センターにお届けした本>

『ツリーさん』新井洋行作、講談社
『おもちのきもち』かがくいひろし作、講談社
『ねずみのつきめくり』レオ・レオニ作、谷川俊太郎詩、好学社
『たこあげ』青山友美作、講談社
『まるまるころころ(アートであそぼ)』ささがわいさむ作、かしわらあきお絵、学研プラス
『ももたろう』松居直文、赤羽末吉画、福音館書店
『だいくとおにろく』松居直再話、赤羽末吉画、福音館書店
『こぶじいさま』松居直再話、赤羽末吉画、福音館書店
布絵本『ドレミの歌』ふきのとう文庫
布遊具『クリスマスえあわせ』ぐるーぷ・もこもこ

■ 交流センターの黒木さんからお礼のメールをいただきました。

お世話になっております、小高交流センターの黒木です。先日おおうち書店さんより野馬追文庫からの絵本が届きました。
いつも大変ありがとうございます。
今回は布の絵本を届けていただき、大変うれしく思います。
最近は乳児を連れたお子さんも増え、絵本の読み聞かせを楽しむ親子も多くあり、新しい絵本は本当にうれしいです。
例年通り小高区はイルミネーションの点灯が先週から始まりました。
夕方以降訪れる親子連れがゆっくりと新しい絵本を楽しめると思います。本当にありがとうございます。
日に日に寒さが増しますが、撹上様もお体に気を付けてご自愛くださいますよう。
短いですがメールにて寄贈のお礼とさせていただきます。
小高交流センター 黒木貴恵

<聖愛ちいろば園へお届けした本>

『ツリーさん』新井洋行作、講談社
『おもちのきもち』かがくいひろし作、講談社

■ 聖愛ちいろば園から、クリスマスカードをいただきました。

<聖愛こども園へお届けした本>

『ねずみのつきめくり』レオ・レオニ作、谷川俊太郎詩、好学社
『ピンクとスノーじいさん』村上康成作、徳間書店

<小高認定こども園へお届けした本>

『ツリーさん』新井洋行作、講談社
『おもちのきもち』かがくいひろし作、講談社
『ねずみのつきめくり』レオ・レオニ作、谷川俊太郎詩、好学社
紙芝居『くるみわり人形』ホフマン原著、あべしまこ文、吉田尚令絵、童心社
布遊具「クリスマスあえわせ」ぐるーぷ・もこもこ