川と道(ウクライナ・読みもの)
Riki ta Dorogy
2019_理解を深める本
『川と道』
マトヴィは、アスペルガー症候群の少年。彼の世界は、板が粉々に割れて尖った破片になってしまったようなもの。母を亡くしたマトヴィは、毎日、母の死という悲しみに対峙しながら、祖母と、彼をばかにするクラスメイトとの生活を送っていました。ある日マトヴィは、物事を理解し、ほかの人とよい関係を築くにはどうしたらいいのか悩み、森へ逃げ込みます。そこで、人間の言葉を話す不思議な犬と出会います。犬に心を許したマトヴィは、自分が抱えている不安や望みを打ち明けます。すると今度は、犬がいくつかお話をしてくれました。そこには、生きるための知恵が詰まっていました。やがてマトヴィは、他者を理解し日常生活をうまく送るための新しい視点を得て、森を出ていきます。
この本は、アスペルガー症候群ではない人、そしてアスペルガー症候群について知りたいと思っている人にとって、大変役に立つでしょう。小学校高学年から10 代の読者は、比較的短い文章や、不思議な犬の存在、そして魅力的な挿絵を気に入ることでしょう。
出版社 | Vivat |
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初版年 | 2017年 |
ISBN | 978-966-942-225-5 |
ページ数 | 144頁 |
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Riki ta Dorogy
- 2017
- 144 pages
- ISBN 978-966-942-225-5