声(ロシア・読みもの)
Golos
		2019_理解を深める本
『声』
 10 代の少女サーシャは、モスクワの地下鉄テロ事件に遭遇したことで、人生が一変します。心的外傷後ストレス障害(PTSD)がひどくなり、パニック障害も引き起こします。サーシャは、自分の苦悩をわかってくれない友だちや家族、特に、娘の病気を認めようとしない
 父親と対立し、苦しみから逃れるため、カーリングラードの祖母を訪ねます。そこで、10 代のための読書クラブに参加し、徐々に仲間に心を開いていきます。傷ついたサーシャの心は慰められ、自分の体験を話すことで、もう孤独ではないと感じるようになりました。だれも
 がそれぞれ人生の痛みや苦しみを抱え、生きる道を求めているのだと知ったのです。
 サーシャのPTSD 体験は、臨場感をもって語られています。著者は、精神的な疾患に対して安易な解決策を示しているわけではありません。根深い恐怖心と向き合い、仲間に助けられながら道を探るサーシャの勇気は、確かな未来へつながることを伝えています。
| 出版社 | Samokat | 
|---|---|
| 初版年 | 2017年 | 
| ISBN | 978-5-91759-492-7 | 
| ページ数 | 192頁 | 
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| キーワード | 
Golos
- 2017
 - 192 pages
 - ISBN 978-5-91759-492-7
 
