おおきなちがいなし(アメリカ・絵本)
Not So Different
カテゴリー: IBBYバリアフリー図書、絵本/picture books
2019_理解を深める本
『おおきなちがいなし――障害についてほんとうにききたいこと』
著者のシェーン・バーカウは、先天性の脊髄性筋萎縮症(SMA)を患っています。まだ20 代ですが、彼の身体の筋肉は萎縮して弱ってきています。シェーンに出会う人びとは、驚いて彼を見つめると、よくこんな質問をします。「なぜ、君の頭は体のほかの部分より大きいの?」「君の椅子はどうやって動かすの?」「どうやって友だちと遊ぶの?」 でも、シェーンは、ほかの質問にも答えたいと思うのです。モノクロの「ふきだし」で描かれる質問は、シェーンが写っているカラフルな写真よりも目立っていて、シェーンのお茶目な性格や仲間とのつながりを効果的に表しています。質問されたことへの彼の明るく率直な答えは、とてもわかりやすく興味深いものです。
シェーンの生き生きとした暮らしぶりは、あらゆる年齢の読者に対し、社会で一般化された身体障害に対する漠然としたイメージをぬぐい去る力を持っています。フォトジャーナリストのマット・カーによるユーモラスな写真からも、生きることに前向きな熱い思いが伝わってきます。
出版社 | Roaring Brook Press |
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初版年 | 2017年 |
ISBN | 978-1-62-672771-7 |
ページ数 | 40頁 |
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Not So Different
- 2017
- 40 pages
- ISBN 978-1-62-672771-7