ほうきに乗ったお客さま（ウクライナ・読みもの）

2018_文学作品（ウクライナ語）

『ほうきに乗った お客さま』

現代の小学生と古いおとぎ話の人物が一緒に登場する物語。ある村に、弟子を求めて悪い魔女がやって来る。探しているのは、いじめられて惨めな生活を送っている女の子だ。魔女は、病気の祖母の世話をするターニャを見つける。ところがターニャは、友だちと協力して、魔女を思いやりにあふれた「よい人物」に変えてしまう。魔女の家を掃除するのと同時に、心の中の悪も掃除したのだ。本作は、友だちの大切さや、人間はつらい時にも相手を思いやることができると伝えている。また、単に悪を倒すだけではなく、どんな相手に対しても、自分から優しく親切にするべきだと伝えている。

作家について　1937年、チェルカスイ州生まれ。オデッサの専門学校で学ぶ。旧ソ連時代に、ウクライナの民族主義者と非難され、本の出版を禁止された経験を持つ。半世紀以上に亘り、児童文学やYAを発表し続けている。