ランツ(ドイツ・読みもの)
Lanz
2018_文学作品(ドイツ語)
『ランツ』
14歳の少年ランツは、宙ぶらりんだ。自分は子どもではないけれど大人でもない。子どもでいたいと願いながら、大人になろうと必死になっている。ランツが暮らす美しいスイスの風景と裏腹に、彼が直面しているのは、両親の離婚問題やむかつく教師たち、そして奥手な自分自身だ。恋した相手に自分を印象づけようと、学校のブログに参加して、日々の喜びや悲しみを書いたりもする。コメディタッチで心温まる成長物語。著者は主人公の心に寄り添い、ありふれた10代の少年の内面をリアルに描き出している。スイスのスラング(俗語)や若者言葉をちりばめた、飾り気のない語り口が魅力的なデビュー作。
作家について 1990年、ベルンに生まれる。数学、工学、生物学を学び、2013年にベルン大学のスイス文学研究所で創作を専攻。在学中に運営していたブログが卒業課題となり、本作でのデビューにつながった。現在はフリーのジャーナリストとして活躍。創作講座の講師も務めている。
出版社 | Nagel&Kimche |
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初版年 | 2017年 |
ISBN | 978-3-312-01022-6 |
ページ数 | 124頁 |
サイズ | 21×13 |
対象年齢 | 14歳から |
キーワード | ブログ 自己責任 成熟 |
Lanz
- 2017
- 124 pages
- 21×13
- ISBN 978-3-312-01022-6
- Ages 14 +