息子(スペイン・読みもの)
Un fill
2018_文学作品(カタロニア語)
『息子』
本が好きで、いつも笑顔で、想像力が豊かな少年ウィリアムが主人公。彼は幸せそうに見えるが、父は仕事をクビになり、母はいない。父の話では、母はドバイに移り住んで客室乗務員として働いているらしい。ウィリアムはそれを信じている。登場するのは、小学校のカウンセラーや先生、新しい学校でのウィリアムの唯一の友だちで、パキスタンの高齢の男性と婚約している少女など。優しい心を込めて書かれたことが伝わってくる独特な文体の作品。個性的な登場人物たちの言葉と、彼らの語られない声が、テンポよく物語の謎を解いていく。
作家について 1967年、バルセロナ生まれ。バルセロナの大学で英語文献学を学び、米国サンフランシスコの大学で詩の修士号を取得。キャサリン・マンスフィールド、ガートルード・ステイン、ウィラ・キャザー、ジャック・ロンドンの作品を翻訳する。2002年に小説「ハートの時間」で注目され、2008年に「ホフマンの秘密」がトレビエハ市の賞の候補作に選ばれ、舞台化された。それ以降の作品も様々な文学賞の最終候補になり、高い評価を得ている。2013年には詩集も出版している。
出版社 | La Galera |
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初版年 | 2015年 |
ISBN | 978-84-941857-4-8 |
ページ数 | 285頁 |
サイズ | 22×15 |
対象年齢 | 15歳から |
キーワード | 部外者 家族 嘘 死 |
Un fill
- 2015
- 285 pages
- 22×15
- ISBN 978-84-941857-4-8
- Ages 15 +