あんちゃん(絵本)
カテゴリー: IBBYバリアフリー図書、絵本/picture books
2017_理解を深める本
『あんちゃん』
小学生なのに体が大きくて力持ちな「あんちゃん」にあこがれる弟は、こう言います。あんちゃんはごはんを何杯も食べるし、腕ずもうも強い。プロレスごっこでも、みんなを負かしてしまう。町のソフトボールチームでは4番バッターだ。けれど、弟はあんちゃんのことが、だんだん心配になってきます。ソフトボールをしているときに、あんちゃんがボールを見うしなったり、ベースがよく見えないといったりしているのに気づいたからです。ある日、その理由がわかります。あんちゃんは、網膜色素変性症という目の病気でした。あんちゃんの目はだんだん悪くなって、しまいに見えなくなってしまうのです。実話にもとづいたこの絵本は、文字が少なめなので、ひとり読みができるようになったばかりの子どもにちょうどよいでしょう。弟の視点から語られることで、なにかを失ってもまだ希望はある、大きな変化の中でも変わらないものもある、ということがよく伝わってきます。障害を抱えることになっても、弟にとってあんちゃんは自慢の兄であり、大好きな兄であることに変わりはないのです。
出版社 | 童心社 |
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初版年 | 2013年 |
ISBN | 978-4-494-00269-6 |
ページ数 | 32頁 |
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- 2013
- 32 pages
- ISBN 978-4-494-00269-6