レイン(アメリカ・読みもの)
Rain Reign
2017_理解を深める本
『レイン――雨を抱きしめて』
ローズは、人の気持ちを〈読みとる〉ことが苦手な11歳のアスペルガー症候群の少女。ローズの人生は楽なものではありませんが、大切な犬のレインを世話したり、毎日をのりきるためのちょっとした決めごとを守ったりしてなんとか過ごしています。ところが、巨大なハリケーンがやってきてレインが行方不明になり、すべてが一変します。レインがいない喪失感や悲しみや心配から、ローズはレインを探しに快適な場所から外へ踏み出さざるをえなくなります。レインの捜索はローズの望んだようにはなりませんでしたが、心に訴えかけてくる結末には未来への希望が見えます。ローズがかたくなに規則を守ろうとすることと、洞察力ともいえる、人とは違ったものの見方は「対」になっています。それは、アスペルガー症候群の特徴だというだけでなく、世の中を渡っていく手段でもあるのです。そして、そのことが、周りの人びとや読者にローズを大切に思わせ、高く評価させるのです。2016年アメリカ合衆国ドリー・グレイ児童文学賞(チャプターブック部門)、2015年アメリカ合衆国シュナイダー・ファミリー文学賞ミドルスクール(11~13歳向け)部門受賞。
出版社 | Feiwel and Friends(Macmillan) |
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初版年 | 2014年 |
ISBN | 978-0-312-64300-3 |
ページ数 | 226頁 |
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Rain Reign
- 2014
- 226 pages
- ISBN 978-0-312-64300-3