まえ あと(スペイン・絵本)
Aurretik ondoren
カテゴリー: IBBYバリアフリー図書、絵本/picture books
2017_共にたのしめる本
『まえ あと』
この一見単純そうに見える絵本は、時間が経つことで起こる変化、中でも自然界に起こる変化に注目しています。見開きページには、変化が起こる前と起きた後のイラストが細かな部分まで見事に描かれています。複数ページにわたって関連づいている場合もあり、ときが経つことで起こるいろいろな出来事には予想外の関係があるとわかります。例えば、あるページには、リンゴの木にかかった鳥の巣に卵があり、その卵がヒナになります。ページをめくると、ひき続きリンゴの枝が見えます。そのリンゴの実が熟れ、虫のすみかになったり鳥のエサになったりして腐ります。この言葉のない絵本には、発達に遅れのある人をはじめ、幅広い読者が惹きつけられます。あらゆる年代の読者が、印象的なイラストを眺めたり、見開きと見開きにつながる隠された物語を探したりして楽しむことでしょう。そして、見る度に新たなつながりが見つかり、楽しい会話が生まれるでしょう。現在、複数の国で出版されているこの作品は、元々は『Avant Après』というタイトルで、2013年にフランスのアルバン・ミシェル・ジュネス社から出版されました。
出版社 | Ttarttalo |
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初版年 | 2014年 |
ISBN | 978-84-9843-462-0 |
ページ数 | 160頁 |
サイズ | |
対象年齢 | |
キーワード | 文字なし絵本 |
Aurretik ondoren
- 2014
- 160 pages
- ISBN 978-84-9843-462-0