ラマダンのお月さま（NF・原作イギリス）

『ラマダンのお月さま』

ひとりのイスラム教徒の少女の視点から、ラマダンの1か月の様子と、ラマダン明けのイードのお祭りの様子を描いた絵本。空を見上げて細い月がのぼったら、ラマダンの始まり。日中は食事をせず、太陽が出る前と沈んだ後に食事をする。そして、日中はお祈りをしたり、他の人のことを考えたりする。「ちからのよる」にはありったけの願いを心に思い浮かべ、イードの祭りにはお客さんを迎えてごちそうを食べる。紙や布や金属を使ったコラージュが、少女のラマダンに対する高揚感を伝えている。（土居）