アナグマの森へ（読みもの・原作イギリス）

『アナグマの森へ』

酒浸りの父、知的障害のある兄ケニーと暮らすニッキーは、ある日、村の不良たちに呼び出される。ケニーとふたりで行ってみると、犬とアナグマを戦わせるので手伝えと言われる。ニッキーは密かにアナグマたちを逃がし、噛み傷だらけで倒れていた犬と、取り残された赤ん坊のアナグマを家に連れ帰る。そして助けたアナグマの子を森に返すために巣を探し回る。子どもたちが、不良たちにねらわれながらも奔走している姿を目の当たりにした父親も、やがて家族を守るために動き出す。読み応えがある家族再生の物語。（さくま）