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アデラと消えた靴下(チリ・絵本)

Adela y los calcetines desaparecidos

文:フロレンシア・エレラ| 絵:ベルナルディータ・オヘダ Herrera, Florencia|Ojeda, Bernardita

カテゴリー: IBBYバリアフリー図書絵本/picture books

IBBYバリアフリー図書2023_障害が描かれた本

『アデラと消えた靴下』

 アデラの周りから物がなくなりはじめました。最初は靴下のかたっぽが、引き出しから消えました。勤めている科学研究所が、あるはずの場所にありません。やがてアデラは、失われつつあるのは自分の視力なのだと気づきました。目がだんだん見えなくなっても、アデラは自立した生活を続けます。さわって物を識別し、オーディオブックを聞き、白杖を使うといった、生きていくための新しい方法を学んでいるからです。
 著者自身が網膜色素変性症(もうまくしきそへんせいしょう)を患った経験から書かれたこの絵本は、真ん中に丸い穴の開いた青色のカバーでイラストが覆われています。カバーをめくらないかぎり一部しか見ることができません。物語が進むにつれて真ん中の円が小さくなっていくことで、アデラの狭くなっていく視界を表しています。目の見える読者も見えなくなっていく状態を現実的に理解できる巧みな手法です。視覚障害に関する補足情報なども掲載されています。

出版社 Editorial Amanuta
初版年 2018年
ISBN 978-956-364-057-1
ページ数 64頁
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Adela y los calcetines desaparecidos

  • Herrera, Florencia|Ojeda, Bernardita
  • Editorial Amanuta
  • 2018
  • 64 pages
  • ISBN 978-956-364-057-1