やってごらん　君はできるよ（イスラエル・絵本）

IBBYバリアフリー図書2023_障害が描かれた本

『やってごらん　君はできるよ』

　生まれたばかりの息子を家に連れ帰った両親は、声をかけたり触れたりすると息子が反応をしめすことに大喜びします。しかし息子がハイハイを始めるようになると、目が見えていないことに気がつきます。両親は室内のレイアウトを整え、部屋を探検してごらんと息子に勧めます。「やってみればできるよ」と。独立心が芽生えた少年は、コミュニティ内を一人で動き回るようになります。ある日のこと、なぜ両親が一緒にいないのかと無作法にきいてくる男性に会いました。少年は、あなたはよその人に違いない、だってぼくが完璧に一人で歩けることを知らないのだから、と答えます。
　この絵本は、シンプルな文章と絵を用いて、子どもたち、特に障害のある子どもたちにとっての自立と自信の大切さを探ります。子どもに必要なのは、親が何もかもしてあげることではなく、子どもが自分でスキルを身につけられるようにすることです。挑戦し忍耐力を養うことが重要なのです。