アヒルの子のクロニクル(イタリア・読みもの)
Cronache del bambino anatra
IBBYバリアフリー図書2023_誰もがアクセスできる本
『アヒルの子のクロニクル』
ディスレクシアや学習障害に対する理解や認識の欠如は、本人だけでなく家族にも深い影響を与えます。
11 歳のダリオは読むのが苦手で、先生やクラスメートたちからばかにされていると感じています。母親は早く宿題を終わらせなさいとダリオをせかしますが、ダリオはなかなか早くはできません。そのうち、母親はわが子への愛情と信頼によって、ダリオを手助けする方法を見つけました。ところが、成長したダリオが教授になると、互いの役割が逆転してしまいます。認知症になった母親は、ダリオの介護を必要としていました。
作者のアンティノリは、心に迫るシーンを描く方法として、戯曲という形式を選びました。この戯曲はディスレクシアを医学的にくわしく説明するのではなく、家族が経験する感情の浮き沈みを描こうとしています。文章を短くして行間を広くとり、対話に重点を置くことで、ディスレクシアの読者にも読みやすくなっています。イタリアディスレクシア協会とイタリア教育者協会の推薦を受けた作品です。
出版社 | Edizioni Primavera |
---|---|
初版年 | 2020年 |
ISBN | 978-88-8559-224-7 |
ページ数 | 78頁 |
サイズ | |
対象年齢 | |
キーワード |
Cronache del bambino anatra
- Antinori, Sonia
- Edizioni Primavera
- 2020
- 78 pages
- ISBN 978-88-8559-224-7